前々から新しいダーツを買う、買う、と買う買う詐欺をしていた私ですが、ついに買ってきましたよ。おニューバレル!
それこそが「ゴメス タイプ9」。
そう、発売されたときはストレートバレル信者たちに衝撃を与えた問題作「ゴメス9」です。
と言うことで、今回の内容は
- ゴメス9の開封の儀
- レビュー
- どんな人に向いているのか?
そんな話をしていきます。ゴメス9が気になっている人は是非ご覧ください!
ゴメス9をレビュー「開封の儀」
早速、開封の儀を。パッケージはこんな感じ。
前から思っていたのですが、トリニダードのパッケージってかっこいい…!
このボックス型が何ともミニマルで素敵。
そして、開けるとこんな感じ。
バレルの横にチップが3つ。そしてバレルの後ろに二段になってコンドルフライト。
トリニダードのバレルはコンドルフライトが付属しているのも大きな特徴ですよね。コンドル好きとしては嬉しい。
メチャクチャ長いゴメス9
気になるゴメス9がこちら。
シンプルなカットなため、ぱっと見の印象は普通のストレートバレル?と言う感想を抱きます。
しかし、実際に私が愛用していた一般的なストレートバレル「ティト 怠惰」と比べるとこの違い。
長い…!
これはソフトバレルの域を出てしまっている。明らかに異質なバレルです。
ハードダーツと比べてもこんな感じ。
本当にハードダーツと遜色ないですね。このハードダーツも相当ロングサイズなのですが。
しかも、付属していたコンドルフライトがショートサイズと言う…。ハードダーツを意識しまくっているのがよくわかります。
(ハードダーツのトッププレーヤーはロングストレート+ショートフライト(形状はスタンダード)を好むケースが多いのです)
ゴメス9の狂ったスペックに刮目せよ
ゴメスの長さが55㎜。これは国内のソフトダーツバレルの中でも屈指の長さを誇っています。50㎜でもロングと言われるんですよ、55㎜は長い。
そして、特筆すべきはその重さ。
22.7g。
これはソフトダーツの限界の重さでしょう。ソフトダーツは電子ボードを痛めないためにも重さが制限されているのです。
これ以上重くなると大会に出られなくなるギリギリを攻めてきました。
そしてタングステン95%により最大径が6.5㎜に抑えてあるのもすごい。
長く、重く、そして細い。バレルのお手本のような出来です。
よく考えられたカット
細かいところも観察しましょう。カットはバレルの前後で2種類。
前側が細めのリングカット。後ろ側が太めのリングカットになっています。
前側の細めカットは一般的なリングカットと言う感じ。
ビックリしたのは後ろ側のリングカットですよ。ゴリゴリと指に引っかかるのです。
なんでや!と思ってよくよく見たところ、どうやらリングカットが階段状になっているみたい。
リングカットでありながらシャークカットのような切れを感じさせてくれます。
リングカットのおかげで長持ちしそうですね。長持ちするシャークカット…。ナイスアイディア!
これは、前後を入れ替えてセッティングしても面白いのではないか…?
ハードダーツを意識した重心位置
付属していたコンドルフライトとチップを付けてみたセッティング時の重心が前の画像の赤色部分。
丁度トリニダードの刻印あたりです。
この刻印もありがたいですよね。毎回同じところをグリップできる安心感があります。
重心がここら辺ということは、ゴメス9は前重心です。これまたハードダーツを見据えた作り。(ハードダーツはチップが金属製のために重く、前重心になりやすい)
ハードダーツをやる私にとっては非常に扱いやすいですぞ。
ハードダーツを投げているかのような感覚
では、投げてみた感想を。
普段からハードダーツの方でロングストレートを投げていたので、違和感なく投げることができました。と言うか、ハードダーツのままの感覚。これは良い。
ロングストレートらしく、スッと刺さる感じ。ストレートバレルをやり投げで例える方がいますが、まさにそんな感じ。ターゲットを槍で射抜く。
この感覚が好きでハードダーツをやっていますから、ソフトダーツでもこの感覚を味わえるのは嬉しいものです。
今まで使っていたダーツよりも1㎝以上長いですから、着弾が早く感じます。「あれ?もう刺さったの?」と感じることが度々ありました。
カットも主張が激しすぎず、投げやすいですね。カットで投げている感はありません。ここら辺も海外のハードバレルと似ています。(ただ、もう少し投げ込めばもっとカットが馴染むでしょう。楽しみです)
うむむ、とっても私好みのバレルです、ゴメス9。
ゴメス9は万人受けはしない!?
インプレッション動画でプレーヤーが必ず言ってしまうこと。「ダーツを始めたばかりの人、上級者にもおすすめです。」
まぁ、たくさんの人に買ってもらいたいですからね。その気持ちは分かります。
ゴメス9のインプレ動画でもそのようなことを言っていました。
ただ、正直に言いましょう。
ゴメス9は万人受けはしないでしょう。
そもそも、今までの日本のバレルと違いすぎる。
今までトルピードを使っていた人、本当に初めてマイダーツを買う人には間違いなくおすすめは出来ないです。だって、うまく刺さんないもん。
私はダーツを始めたころからストレートバレルを使っている異端者だからこそ、ゴメス9の素晴らしさ、投げるときの楽しさが分かります。
ということは、
- ストレートバレル大好き!
- ハードダーツ大好き!
- 苦行を乗り越えられる変態です!
と言うあなたには「どストライク」なバレルであることは間違いありません。
そんな方にこそ使っていただきたいバレルです。
ゴメス9を買った経緯と秘密話
さて、ここからは私の雑談とか。興味ない方はブラウザバック推奨。
私のバレルの好みとかのお話をば。
ツイッターなどでフォローしてくださっている方には周知だとは思いますが、私は大のストレートバレル好き。ストレートバレル信者だと思っていただいて構いません。
さらに付け加えるならば、「ロング」ストレートバレルが好きなのです。
最初はマイナーでカッコイイという不純な理由でロングストレートバレルに憧れていたのですが、ハードダーツを始めるにあたり、ハードのロングストレートバレルを購入したのです。
それがドンピシャ。使いやすいったらありゃしない。
それからというもの、以前まで使っていたバレルに物足りなさを感じるようになってしまいました。(以前まで使っていたバレルが長さ、重さともにミドルなストレートバレルだったもので…。)
ハードダーツはハードダーツ、ソフトダーツはソフトダーツと完全に分けている方もいらっしゃいますが、私は出来ることなら同じように統一したいのです。
ハードの練習がソフトの練習に、ソフトの練習がハードの練習になったらこれ以上嬉しいことはありませんよ。
今年はストレートバレルの逆襲
まぁ去年からロングストレートバレルは欲しかったのです。ただ、明らかに良品が少なかったのですね。
それもそもはず、去年はトルピードバレルの絶頂期。数々のトルピードが生み出されいきました。
こうなってしまうとストレートバレルの肩身は狭いものです。結果として、私の希望に沿うロングストレートバレルは見つからず、バレル買い替え計画はおじゃん。
しかし、今年に入って流れが変わりました。ハードダーツの流行、そして流石にトルピードにも飽きが来たのでしょう。ストレートバレルの逆襲です。
そんな中でひときわ輝く「ゴメス9」。
最も長く重いストレートバレル。これを使いこなしたい。これを使いこなせればハードダーツも上手くなるに違いない。そう思えたバレルだったのです。
実際に試し投げしたときのしっくり具合も一番良かった…。いやいや、出会えてよかったよ。