今年も開催された「シャンハイ ダーツ マスターズ」。
今回は日本代表として浅田選手が出場しました。
激動の戦いが繰り広げられた大会でしたが、私が焦点を当てたのはアジア圏の選手たち。
そんなシャンハイダーツマスターズについての個人的な感想について。
シャンハイダーツマスターズとは?
シャンハイダーツマスターズとは中国上海で開催されるハードダーツの大会です。
特筆すべきは主催者。主催がPDCなんですよね。ということは、PDCのスター選手も出場するということです。これは熱い。
ちなみに2017年にも開催されました。その時の優勝はガーウェンだったかな。
この大会の意義は、優れたアジア選手の発掘だと思っています。
開催国の中国選手はたくさん出場できますし、アジア圏の選手も比較的多く出場する枠があります。(PDCアジアカップの上位3名)
PDCのトッププレーヤーと無名選手が戦える機会なんて普通考えられませんからね。
非常にありがたい大会だと言えます。
アジア圏でも屈指の実力者が集った今大会。
浅田選手、イラガン選手、ロイデン選手と堂々たるメンバー。ワンチャンPDCプレーヤーも降せそうなメンバーだったわけです。
浅田選手VSピーターライト
Wright vs Asada | Round 1 | Shanghai Darts Masters 2018 (FULL MATCH)
この日のピーターライトは絶好調。浅田選手以外と戦った3試合も含めて平均スタッツ90オーバーをたたき出す化け物っぷりを披露してくれました。
そんなピーターライトから3レグをぶんどった浅田選手はやっぱり強い。
素晴らしいダーツだったと思います。
まだまだハードダーツにおいての経験が足りないのは当たり前じゃないですか。だって過去に日本人がPDCで堂々と戦っていることなんてなかったわけですから。
経験が足りない、ハードダーツを分かっていないという批判はナンセンスだと思います。
これからどんどん場数を踏んでもらって慣れていってもらえれば良いんじゃないですかね。
ソフトダーツとは全く違う雰囲気、さらには異国でのプレイですから、浅田さんのプレッシャーたるは相当なモノだったと予想できます。
いや、本当にお疲れ様でした。
ロイデンVSアンダーソン
Gary Anderson vs Royden Lam | Round 1 | Shanghai Darts Masters 2018
もう一つ大ニュースがありましたね。
香港のプレーヤー「ロイデン」がアンダーソンを破るという…。アンダーソンのファンとしては複雑な気持ちでしたが、これは快挙。
ロイデンと言えばもともとはバリバリのソフトダーツプレーヤーですから、そんな彼がPDCトッププレーヤーのアンダーソンを倒した!と言うのは悔しさ半面、嬉しかったですね。
ロイデンと言えば日本人に近いダーツの投げ方をします。これぞソフトダーツと言った投げ方です。ちょっと自信がわきましたよ。ソフトダーツの投げ方でもハードで勝負ができるんだ!と。
今までは、ソフトダーツとハードダーツは別スポーツで、ハードダーツでは裏抜きしなきゃダメ。みたいな風潮がありましたが、そういった考えをぶち壊してくれた感じはあります。
日本のプレーヤーがPDCトップ選手と肩を並べる
私は日本のプレーヤーがPDCプレーヤーと戦っているのを観ると、どうしてもこれを思い出してしまいます。
ダーツライブTVマッチ。
【Phil Taylor VS Haruki Muramatsu】 DARTSLIVE.TV 10th ANNIVERSARY MATCH 11
PDCトップ選手を招いてソフトダーツで戦ってもらおう!というダーツライブの粋な企画。
招待された選手はテイラー、ルイス、チゾネル。
ルイスとチゾネルに至ってはソフトダーツに慣れてすらいない。
そんな状態の企画だったのですが、日本選手はボッコボコにされたんですよね。
ソフトダーツと言う自分たちの土俵で負けたんですから悔しかったでしょう。
そしてPDCのレベルの高さを思い知ったものです。ほえー。この人たち人間じゃないよ…。と。
しかし、今では日本人選手が肩を並べてPDCプレーヤーと戦っている。しかもハードダーツの土俵で。数年前には考えられなかったのではないでしょうか。
本当に楽しい時期です。これから日本選手の下克上が生で見れるんですから。
ハードの舞台で戦うアジア選手かっこええよ…。
アジア選手の強さを見れた、感動ものの大会でした。
浅田さん、ロイデン、イラガンともに同じアジア圏選手として「がんばろーね」みたいなコミュニケーションをとっていたみたい。なんとも素敵な関係です。
あっさいことを言いますが、これからも切磋琢磨してハードダーツを引っ張って行ってほしいですね。ナイスダーツをありがとう!