ボリスカリチュマーをご存知でしょうか?
クロアチアの強豪ダーツプレーヤーです。
そして何よりもデカイ!2mという常識はずれな身長から繰り出される力強いスローはまさしく「パワーダーツ」。
今回はそんな彼の投げ方を分析してみます。
- ボリスカリチュマーの基本情報
- ボリスカリチュマーの投げ方分析
- ボリスの強さはセットアップにあり
- リズムを崩さない「せっかちテンポ」
- ボリスのバレルは意外と「王道」
- まとめ ボリスを参考にできるプレーヤーは?
ボリスカリチュマーの基本情報
出身国 | クロアチア |
生年月日 | 1979年9月13日 |
身長 | 200cm |
利き手 | 右 |
利き目 | 右 |
やはり特筆すべきは身長の高さ。その高さ、圧巻の200cm。
いくらダーツプロの平均身長が高いからと言って、2mの選手はかなりレアです。
私も日本ダーツ祭り2018で写真撮影をお願いしたことがあります。とにかく「でかい」の一言でした。 (実際は写真撮影に笑顔で応じてくれる優しい男です)
ソフトダーツの実力は世界トップクラス
言わずもがなダーツはメチャクチャ強い。
特に、ソフトダーツの世界ツアー「ザ・ワールド」ではその力をいかんなく発揮。
2014、2015、2018年にはザ・ワールドの年間成績が1位という華々しい結果です。(その他でも安定して10位以内に食い込む実力)
実はハードダーツも強い…?
調べてみるとハードダーツも強いみたいです。
実はPDCにも参加経験があり、2012年はベスト16まで進出していました。
クロアチアで初めてPDCへの参加資格を得た選手でもあります。
ハードダーツも世界レベル。恐るべしです…。
フィジカルは最強…!?
ボリスはダーツをやる前に、ボクシングやムエタイといった格闘技をやっていたそう。
格闘技でもべらぼうに強くてムエタイに至ってはクロアチアの大会で2位の好成績を残した記録があります。
やっぱりダーツにも運動神経って関係あるのかなぁと思う事例ですよね(笑)
どんなスポーツをやらせても、トップに立てそうなフィジカルの持ち主と言えるでしょう。
ボリスカリチュマーの投げ方分析
さて、ボリスの投げ方分析行ってみましょう。
6:4のスタンダードスタンス
スタンスはオープンスタンスに近いスタンダードスタンスです。
無理な前傾姿勢はとっておらず、スッと立っていますね。後ろ足にもそれなりに体重を残しているように思えます。
つまみ型3フィンガー
グリップはおそらく3フィンガー。
指先でつまむようにしてダーツをグリップしていますね。
情報が少ない上、投げるのが早く、見極め困難でした(汗)
ボリスカリチュマーのスロー
肝心のスローを見てみましょう。
腕を伸ばして、顔の中央へダーツを引く。そして投げる。
非常にテンポよくダーツを投げているのが分かると思います。
フォロースルーは特別意識はしていなさそうです。狙ったところに腕を伸ばす感覚でしょうか。
2mという圧倒的身長を生かした振り下ろし型のスローです。
人間は本来、上に物を投げるよりも下に投げ下ろす方が得意な動物です。
ボリスはそんな振り下ろしスローを見事に体現している選手と言えるでしょう。
(参考:実験|高身長はダーツで有利なのか?ボリスが見ている景色はどんな景色?)
ボリスの強さはセットアップにあり
私がボリスカリチュマーに興味を持ったのはセットアップ。
彼は、日本人選手に多い顔の目の前で腕を直角にして構えるセットアップをしていません。
代わりに彼は、腕を伸ばす動作がセットアップになっています。
この瞬間がボリスにとってのセットアップだと推測されます。
腕を伸ばした状態でのセットアップには、ターゲットをしっかりと目視できるという利点があります。
日本人に多いセットアップでは、ターゲットが手によって隠れてしまうことが多い。
以前、記事にもしましたが、ガン見すればするほどダーツはターゲットに飛んでいくもの。
ボリスの腕を伸ばした状態でのセットアップは、ターゲットをガン見することに適しています。
それを証拠に、ボリスもターゲットから絶対に目をそらしません。
彼のクリケットでのトリプルの的確さも、このセットアップのおかげなのかもしれませんね。
リズムを崩さない「せっかちテンポ」
テンポの速さも特徴的です。
最初のセットアップ後は流れに任せて3本を投げ切ります。
このテンポの良いスローは相手にプレッシャーを与えられるでしょうね。
クリケットでもこのリズムを崩さないのがすごい…。
あのテンポでホワイトホースって本当に意味不明ですよ。
ボリスは自分のことを「せっかちな性格」と言っていますので、投げるテンポを優先したのだと思います。
テンポよく投げるためにシンプルなスローを作り上げたとすれば辻褄が合います。
ボリスのバレルは意外と「王道」
そんなボリスの最新バレルはこれ。
ボリスカリチュマー36ヘリカル2018
体が大きいので、長いバレルを使っているイメージがありましたが、バレルはかなりシンプル。
長さ45mm、最大径6.8mm、重さ19gの王道ストレートバレルです。
公式サイトにも「王道ストレートバレルを目指した」と書かれており、巨漢ボリスが使っているとは思えない投げやすそうな雰囲気があります。
後方のリングカットを二重に重ね合わせたようなカットが気になります。
そして、ティガの十八番であるレインボーコーティング。これ、カッコいいんですよねぇ〜。
ボリスは2019年に移籍?
これはまだ不明ですが、ボリスは2018年までバレルメーカー「ティガ」がスポンサーについていましが、2019年4月現在、公式サイトから名前が消えました。
他のメーカーへ移籍したのかもしれません。発表待ちです。
ボリスは生粋の「ペロリスト」
あと、ボリスと言ったら「指ぺろぺろ」ですね。
彼はルーティンなのか指を舐めることによって指のコンディションを整えています。
それ故、レオナルドゲイツ選手との対決では「ぺろぺろVSぺろぺろ」と揶揄されることもあります(笑)
【Boris Krcmar VS Leonard Gates】THE WORLD 2018 -FEATURED MATCH 4-
強いので文句は言えませんが、その手で握手はやめていただきたい(笑)
まとめ ボリスを参考にできるプレーヤーは?
以上、ボリスカリチュマーの投げ方分析でした。
正直、情報が少ない上、投げ方が早いので満足な分析とまでは行かず…。
また進捗がありましたら追記していきます。
- 身長が190m以上の人
- ダーゲットをガン見したい人
- スピード感のあるダーツがしたい人
こんな人にはボリスは非常に参考になると思います。ではでは。