なよダーツ。

ダーツの総合ブログ。新しい記事は「真なよダーツ」に移転されました。このブログは広告によって運営されています。

ダーツケース【クリスタルワン】レビュー|時代に取り残された過去の遺産

2020年ダーツ福袋に入っていたダーツケース「クリスタルワン」。
昔からあるダーツケースですが、地味に使ったことがなかったので実際に使ってみました。
今回は多くのダーツァーから愛されてきたクリスタルワンをレビューします。
果たして2020年現在にもクリスタルワンは買う価値のあるダーツケースなのでしょうか?

クリスタルワンとは?

クリスタルワンはLスタイルが発売するダーツケース。
昔から存在するケースで、今でこそ一般的なプラスチックダーツケースの元祖ともいえる商品です。

クリスタルワンはカラーが豊富で通常色だけでも8色展開。

ダーツケースクリスタルワンのカラー展開

さらにはプロモデルも含めるとかなりの種類が存在しています。

鈴木未来選手モデル

クリスタルワンをレビュー

ダーツケースクリスタルワンのパッケージ

早速クリスタルワンを見ていきましょう。
私のカラーはグリーンです。透き通るようなライトグリーン。
アメリカのおもちゃのように発色が良いです。

ケース本体と組み換え用のパーツが入っていました。

ダーツケースクリスタルワンの付属品

付属のパーツを組み合わせることによって様々な長さのダーツを収納できるのがクリスタルワンの強みです。

最近はハードダーツの流行から長めのセッティングが流行っています。
ロングバレルを使っていて困るのはケースによってダーツがはみ出てしまうことです
私のロングバレル+ロングシャフトのセッティングもフライトが盛大にはみ出ます。

ダーツの長めセッティングがダーツケースからはみ出る

そんな普通のダーツケースでは収納しきれない長めのセッティングも、付属の長パーツに入れ替えることによってこの通り。

ダーツケースクリスタルワンの長めのセッティング

しっかりと収納することが出来るようになりました。

クリスタルワンで遊ぶ

そして組み合わせ自由ならやりたくなりますよね。極端な組み合わせ。
付属していたすべてのパーツを組み合わせてみると…。

ダーツケースクリスタルワンの最長状態

持ち運びに全く向かない超ロングケースを生み出すことができます。この長さなら駄津も入るかも。

逆にパーツを極力減らすと…。

ダーツケースクリスタルワンの超ショートケース

超ショートダーツケースの完成です。
マイクロシャフト&ショートバレルを愛用している人がいたならアリかも。

クリスタルワンはフライトに優しい

クリスタルワンを使っていて私が一番感心したのは、フライトの収納部分でした。
十字架に切れ込みが入っていて、フライトをしっかりとホールドします。

ダーツケースクリスタルワンのフライト収納部分

細かい作りですが流石は成型フライトの生みの親エルスタイル。
フライトのダメージを減らす構造に感服しました。

蓋はラバーバンド

クリスタルワンの面白いところは蓋でしょう。
クリスタルワンではプラスチックの蓋は存在せず、ラバーバンドが蓋の役割をしています。

ダーツケースクリスタルワンのラバー部分

フィット感が良く、乱暴に振ってもダーツが飛び出してくることはありませんでした。

クリスタルワンの残念なところ

ここからはクリスタルワンの悪いところを言っていきます。
古いケースと言うこともあって、最近発売しているケースと比べても見劣りすることが多かったです。

ぶっちゃけダサくね?

これは完全な主観になるんですけど、クリスタルワンってデザインがダサくないですか?
ケース形状が合理的ではあるものの、なんかなぁ…。
外からダーツの形がハッキリと分かってしまう形状にカッコ悪さを感じます。

さらにプラスチック感が全面に出ていて安っぽさがあります。
クリアカラーやブラックはシンプルでマシなんですが、ポップなカラーになってくると小学生の時に使っていた彫刻刀ケースが頭を過ぎりました。

あとラバーバンドもダサい。クリアカラー以外のデザインがマジで子供っぽい。
なんですか、この四つ葉のクローバーは。

ダーツケースクリスタルワンのラバーバンド

同じプラスチックケースでも私が推している全知全能ダーツケースと全然違います。

全知全能はカラーが落ち着いていて形もシャープ。かっこいい!とは言えませんがマシです。

年齢層とのミスマッチ

クリスタルワンのウリの一つが
「カラーパーツを人と交換もできる!」
なんですけど、やる人います?
いい歳こいたオッサン同士がカラフルパーツを交換してキャッキャウフフしているの普通に考えてキモいでしょ。
なんだか、ダーツ年齢層とミスマッチを起こしている感がすごい。

収納スペースが皆無

収納スペースが絶望的に無いのも弱点。
ケース単体ではダーツしか収納できないんですわ。
チップはおろかカードもロクに収納できません。
昨今の日本のダーツではカードが収納できないのは致命的です。

ダーツケースクリスタルワンにダーツカードを差し込む

ラバーバンドにカードを差し込むことも可能なんですが、やらない方が無難。
よりダサくなりますし、ラバーバンドが結構キツキツでカードが歪みます。

クリスタルワンの弱点を克服

これらの弱点を克服するにはクリスタルワンに別売りのケースをつけるのが効果的。
クリスタルワンは有名なケースなのでサードパーティー製のアイテムが充実しています。
みんなの憧れ高級ダーツブランド「ジョーカードライバー」からは専用本革ホルダー。

ダイナスティーからはクリスタルワンを覆うようなバリエーション豊富なケースが発売されています。

これらのケースを使うことにより、クリスタルワンの弱点

  • ダサさ
  • 収納の少なさ

を払拭できます。
というか、これらを買わないでクリスタルワン単体の使用はかなりキツイ。

ちなみに私はクリスタルワンを裸で使っていて彼女に
「それダサッ!」
と言われたので、もう決して裸で使用しないことをここに強く宣言しておきます。

ドロップスリーブに負けている?

ぶっちゃけてしまうと、カメオから発売されているドロップインケースに負けているんですよ。
カメオのドロップインケースは最初からケースインケースとして使うことに徹底していてシンプルな作り。
おかげでクリスタルワンよりも1000円ほど安く購入可能です。
ドロップインケースも長さ調節に対応しているので、こだわりがなければ高価なクリスタルワンをわざわざ買う必要がない気がします。

まとめ:クリスタルワンは玄人向けケース!?

ということで、クリスタルワンを使ってみた率直なレビューをしてみました。
確かにダーツケースの歴史を作った素晴らしいケースだとは思います。
ただ、優れたケースが数多くリリースされている中ではどうしても見劣りしているのが正直なところ。

これらを踏まえた上でクリスタルワンが合っている人は

  • 極端に長い(短い)セッティングをしている人
  • プロモデルのケースの中に推しプロがいる人

この2つになるのではないでしょうか。

初心者向けのケースかと思いきや大違い。
箱を開けてみるとむしろ一周回った玄人が使うべきケースでした。
一昔前は初心者はクリスタルワンを買っておけ!というのが通説だったのですが、時代は変わるものですね。
時代に取り残されてしまった感のあるクリスタルワン。次なる一手に期待です。