ダーツをしていて悩むことの多い「ダーツの持ち方」。
投げ方、立ち方とともに大切な要素である「ダーツの持ち方」です。
ダーツの持ち方というのは、しっくりこない。指が引っかかる気がする。グラグラする。
などと不満のオンパレードです。今回はそんなダーツの持ち方について。
グリップに正解なんてない!
ダーツ用語では、ダーツの持ち方をグリップと言います。単純ですが覚えておきましょう。これからグリップと言う言葉がたくさん出るので…。
グリップって難しいですよね。
上手い人の真似をしても、しっくりこないし、アドバイスをもらってもしっくりこない。
それもそのはず。
グリップに正解なんてないのです。
ダーツプロですら日々グリップを探すのです。
人によって手の形、指の長さは変わってきます。投げ方によっても、グリップは変化します。
さらには使っているマイダーツによってもグリップが変わることもあるかもしれません。
とにかく不確定要素が多いんですよね。
こんなにも不確定要素が多い中で、グリップの正解なんてあるわけがない。
正直、グリップのアドバイスは無意味です!あらら、本末転倒ですね。
どのようにグリップを見つける?
じゃあ、どのようにして自分に合うグリップを見つけるか。
それは結局のところ自分で試行錯誤するしかないんですね。
この記事ではザックリとした3つのタイプのグリップを紹介します!
いろんなグリップを見て、実際に投げてみて自分にぴったりのグリップを見つけてみましょう!
正しいダーツの持つ位置。
グリップの話の前に、ダーツの持つ位置を決めているでしょうか?
ダーツの持つ位置を変えてみるだけで、ダーツの飛びが綺麗になったりするので知っておくと便利です。
ダーツの基本の持つ位置はダーツの重心です。
ダーツの重さが前と後ろで釣り合ったところを持つのが基本です。
重心の見つけ方。
ダーツの重心の見つけ方は簡単。
指の上にダーツを乗せて釣り合ったところが重心です。
注意してほしいのは、ダーツのフライト(羽)を付けた状態で重心を見つけましょう。
フライトによって重心が結構ズレるので新しいフライトに変えたときも重心探しをしておくとよいでしょう。
重心が見つかったら、その重心を人差し指と親指で持つようにしましょう。
これで教科書的な持ち方の完成です。
これまた重心を持つというのは基本であって本質ではありません。
私は重心より少し後ろの方を持ちますね。なぜかって?私が投げやすいからですよ。
皆さんも自分の投げやすいと感じられる持つ場所を探してみてください。
グリップの種類
さて、前置きが長くなりましたが、グリップの種類について紹介します。
グリップの種類は主に3種類あります。
何本の指で持つかによって名前がついています。
2本指で持つと2フィンガー。
3本指で持つと3フィンガー。
4本指で持つと4フィンガーです。単純ですね。
分類化されているものの、このグリップの名前すらも不十分です。
どの指に力を入れているのか、深く握るのか、浅く握るのか。
指でダーツを挟む角度、ダーツのどこを持つのか。
これらが人によって全く違うのです。
「君、3フィンガーなんだ。同じだね!」
「え、全然違うんだけど」というのも日常茶飯事です。
そんなことを言っていても仕方がないので、3つのグリップの非常にザックリとした特徴を書きます。
一般的に、使っている指が多いほどダーツを持つときに安定します。
多くの指で支えることができますから。
その代わり、ダーツを投げる瞬間の指離れが悪く、ダーツの投げる動作が安定しないのも特徴です。
使っている指が少ないほど、ダーツを持つときに安定しません。
その代わり、ダーツを投げる瞬間の指離れが良く、ダーツを投げる動作が安定するのが特徴ですね。
もちろん人によって違うので一概には言えないわけですが…。
3フィンガーグリップ
おそらくもっともメジャーな持ち方。
親指、人差し指、中指で支えるタイプのグリップです。
特徴
とにかく万人向けのグリップですね。
鉛筆を持つのも3本指ですよね。おそらく人間が一番ナチュラルに持つことができるのが3フィンガーなのでしょう。
親指と人差し指でダーツをつかみ、中指で安定させるのが最もポピュラー。
ただ、どの指をメインにしてダーツをつかむのか、どの指に力を入れるのかと言う要素があるので、十人十色なグリップになります。
4フィンガーグリップ
3フィンガーと同じくらいメジャーなグリップ。
3フィンガーに加えて、薬指も使ってダーツを持つグリップです。
特徴
薬指まで使ってダーツを持つので、持った時の安定感はピカイチ。
3フィンガーを試してみたけど、安定しない、グラグラするといった人には試してもらいたい持ち方ですね。
薬指の配置も人それぞれ。
指先をチップにそっと添える人もいれば、薬指でもガッツリとダーツを握りこむ人もいます。
そこらへんは自分のバランスを見て調節する必要があります。
2フィンガーグリップ
かなりマイナーな持ち方といっても過言ではないでしょう。
私は過去に1人だけお会いしたことがあります。
使う指は人差し指と親指だけのシンプルグリップ。
特徴
最低限の指で投げるので、指離れがよく、ダーツの引っ掛かりを感じないのが特徴。
ただ、ダーツを持った時のグラグラとした不安定さがありますね。
極めれば強い(かもしれない)グリップです。
おススメできる人は手先が異常に器用な人でしょうか…?
番外編 変わったグリップ
極論、グリップは投げやすかったら何でもありなのです。。
私が過去に出合ったことがあるのは5本指すべてを使った5フィンガーグリップ。
中指を使わない、3フィンガーグリップ。
ダーツの最先端を持つ3フィンガーグリップ。
キリがありません。ただ、どの方も上手だった…!
ちなみに私「なよカエル」は3フィンガーグリップです。
メインは親指と中指。
人差し指は添えるだけ、と少し変わったグリップをしています。
日本プロでは星野光正プロ、PDCプレーヤーではゲイリーアンダーソンが近いグリップをしていますね。
もちろん、彼らと似ているというだけで全く同じにならないのがグリップのめんどくさくて面白いとことなんですけどね。
おすすめのダーツのグリップは?
正直、おすすめなんてものはありませんが、拡張を考えると3フィンガーが最も無難でしょう。
3フィンガーはグリップの基本の「き」。
3本の指で支えるというのが理論上最も優れたグリップなのです。
シンプルでかつ安定的。
椅子を安定させるためには最低何本の脚が必要ですか?
3本です。3本が最もシンプルで安定なのだと思います。
もちろん、理論通りにならないのがダーツ。
私も、3フィンガーと言っていますが、半分2フィンガーみたいなもの。
2.5フィンガーグリップでしょうか。
好きなように握ればいいんです。
ただ、強いておすすめを言うならば3フィンガーでしょうね。
安定感が足りないと感じたならば、指を一本足して4フィンガーにできますし、指の引っ掛かりが気になるならば2フィンガーにしても良いかと思います。
このような拡張性能が高いのが3フィンガーグリップの魅力なのです。
自分の投げやすいのが理想のグリップ
どうだったでしょうか?
本当に基礎的なダーツの持ち方3種類のお話でした。
気になりだしたらキリがないグリップの世界。
迷走して帰ってこれない人もいるほど。私は勝手にグリップ沼と呼んでいます。
グリップ沼から抜け出す方法はただ一つ。気にしないでとにかく投げまくることですね。
グリップに正解なんてないんです。各々好き勝手に自分が投げたいように投げればいいのです。(それが5フィンガーになろうともです)
しかし、日本人は真面目な人が多い。きれいなグリップ、正解のグリップを探したがります。それでスランプになったりする人まで。
そんな人にはこの人のグリップを捧げましょう。
どうですか、海外のダーツのかなり強いプレイヤーです。日本で今のところ彼に勝てる選手はいないんじゃないかな。カイルアンダーソンと言うプレーヤー。
グリップを見てみましょう。意味わかんないでしょ(笑)私も意味わかんないです(笑)
ただ、この選手にはこの頭がおかしいグリップが合っていたのでしょう。
自信をもって!持ちやすくて投げやすいのが自分のグリップですよ!