ソフトダーツではクリケットが非常に重要な種目の一つです。
クリケットは、ダーツボードのいろんなナンバーを狙う必要があります。
20トリプルを狙わなくてはならないと思ったら19トリプルを狙わなくてはならなくなったりするわけです。
ここで大変になってくるのが上下の打ち分けなんですよね。
そんなダーツにおける上下の打ち分けについて考えてみました。
感覚での上下の打ち分けは限界がある?
私は以前まで上下の打ち分けは完全に感覚に頼っていました。
しかし、最近はちょっとその感覚に限界を感じてきたわけです。
もともとモノを投げる、狙うというセンスに乏しい私がいくら感覚で上下の打ち分けをしたところでAAフライト以上には永遠になれない気がしたのです。
上下の打ち分け方法は3種類。
という訳で考えを改めました。論理で行こう。ロジックだ!
上下の打ち分けについて考えた結果、高さの合わせ方って結局3種類しかないという結論に。
それが
- 肘で合わせる
- 腰で合わせる
- 投げるタイミングで合わせる
この3種です。
1つずつ自分なりに検証したのでそれらのメリットデメリットをまとめてみます。
肘で合わせる
最もポピュラーな高さの合わせ方だと思います。
狙うナンバーの高さによって肘の高さを変えて打ち分けるということですね。
肘で合わせるメリットがスタンスに影響がない、という点でしょう。
肘だけで高さ合わせが完結するのでスタンスに干渉することが無いのです。最も楽な体勢のまま投げることができるのは大きなメリットと言えます。
もちろんデメリットもありました。
肘で合わせると、そもそも別の投げ方になっちゃうんですよね。
肘の高さを変えるということはテイクバック、フォロースルーも変わることになるので投げ方そのものがガラッと変わってしまうことがあるのです。
練習で高いところの投げ方、低いところの投げ方を体に染み込ませる必要があるかと。
腰で合わせる。
腰で合わせるのは、肘で合わせるの真逆ですね。
肘の角度は固定でスタンスを変えましょう。という考え方です。
メリットは投げ方を統一できる点でしょう。
T20を狙う時もブルを狙う時もT19を狙う時も投げ方自体は同じで投げることができるというのが一番のメリットです。
こちらもデメリットは大きい。
この合わせ方の場合、腰だけではなく、体全体を傾けて狙うこともあるでしょう。
スタンス、体のバランスを変えることになるで体幹のセンスが問われてくると思います。
スタンスはもともと最も自然体にラクに投げることができるようなものがセオリーです。このスタンス論を崩すことになるので難しいですよね。
あと、何よりも腰が痛い。クローズドスタンスと組み合わせると生き地獄のような腰の痛みを味わえます。そういった意味でも難しい方法かもしれません。
投げるタイミングで合わせる
先に言っておきます。これ、私は絶対に無理。
ダーツ投げるタイミング、ダーツが手から飛び出すタイミングを変えることでダーツの着地点が変わります。
ダーツはなぜ下に飛んで行ってしまうのか?これちらっと書きました。
リリースポイントの話ですね。
この投げるタイミングで上下の打ち分けをしようと考えたのです。
ある意味では最も理想的であると言えます。いつもと全く同じ投げ方で上下の打ち分けができるという訳ですからね。
ただ、これだけは全くできなかった…。
頼れるのは自分のダーツを手放すタイミングを計るセンス。私にそんなものがあるわけでもなく、全く安定しなかったんです。
これは私の妄想、机上の空論かもしれません。まぁ、もう少し実験してみますが。
上下の打ち分けは左右の打ち分けより難しい?
左右の打ち分けは体の軸を左右に回転させるだけなので割と感覚がつかみやすいものです。
それに対して上下の打ち分けは、体のバランス(腰支点)または投げ方そのもの(肘支点)を変えなくてはならないので難しいと思っています。
上下をしっかりと打ち分けるためには、練習が必要なんだと思うんですよね。
一つに絞るのが理想的か?
上下の打ち分けをする3種の方法を考えましたが、再現性を求めるためにはどれか一つに絞った方が良いと思います。
腰で合わせて肘でも合わせて、とやっているといつもと全く別の新しい投げ方になってしまうのです。それでは時間がいくらあっても足りない。
自分が一番出来そう!と思った方法を見つけて集中的に練習するのがベストかと。
もちろん、感覚頼みで上下の打ち分けができている人はこんなメンドクサイことを考えなくて良いのですが私には無理なんで。
日本人は肘合わせが多い?
正確な統計を取ったわけではないですが、個人的には日本人は肘で合わせる人が多い気がします。
これって日本人の器用さを生かした技だと思うんですよねぇ。
肘で合わせるのは肩から先の腕だけで高さを合わせるということ。手先の器用さが問題になってくると思います。
世界的にも器用な人種であると言われる日本人だからこそなせる業なのかもしれません。私は不器用なんでちょっと厳しい。
感覚で限界を感じたら理論で行こう。
個人的には腰で合わせる方法を進めていきたいと思います。
腰に負担がかかるのは嫌ですが、腰で合わせることで投げ方は常に一定であることに魅力を感じたからですね。
ハードダーツの現最強プレーヤー「ガーウェン」も腰で合わせてる感じがありますし。
17 PERFECT DARTS! | Michael van Gerwen throws 17 perfect darts!
上下の打ち分けにも再現性を持たせるためには必要なのが理論なのかな。
方法は3種類あるのでどれか一つに絞って練習することが最短で上下の打ち分けができるようになるコツなのではないでしょうか。まぁ、頑張って練習しましょう!