最近私が練習しているダーツの投げ方をご紹介します。
投げ方というよりは手首の使い方なのですが。
一つ言えるのは、全くもって万人受けしないテクニックです。
ぶっちゃけ、変な癖とかついてしまいそうな危ないテクニック。
それでもイイぜ!という方だけ進んでください。
手首のスナップを使う重要性
ダーツは上級者になればなるほど、手首の使い方が上手い。
腕の力だけでダーツを投げてしまうと、余計な力が入りやすく、ダーツがぶれやすいのです。
手首のスナップを使うことで、そのブレを抑えたり、楽に上に飛ばすことができます。
手首の使い方
理想的な手首のスナップの使い手としてはパーフェクトプロ「知野真澄」選手が上がりますね。
見てください。この芸術的な手首のスナップを…!う、美しい。
【インプレッション】知野真澄プロ・Masumi SP【ダーツ界のプリンス!】
勝手に「知野スナップ」と命名。
私はこの手首のスナップに昔っから憧れています。ただ、手首の柔軟さ、そして投げる時のセンスを問われる難しいスナップなんですよね。
時点に使える手首のスナップ方法が最初に限界まで手首を引いておく方法です。
こうすることで、知野スナップが出来なくても、手首のスナップを使うことができます。
このスナップの使い手はジャパンプロの「村松治樹」選手でしょうね。
【HAL】村松治樹プロ・ライジングサン3.0【インプレッション】
テイクバック時に手首を限界まで引いてスナップを活用しています。
これまた村松スナップと命名。
基本的には、この知野スナップと村松スナップを使う人が大半です。
知野スナップも村松スナップもできない!
しかし、ここに手首の硬さを極めた一人の人間がいました。
はい、私です。
まずは、手首が硬くて知野スナップができません。
そのため、村松スナップをしていたのですが、これまた手首が硬くてセットアップが辛いという。
どう考えてもダーツに向いていなかった私ですが、最近新たなスナップ方法を試しています。
それこそが「カイルスナップ」です。(もちろん勝手に命名)
カイルスナップとは
カイルスナップのやり方は、セットアップのダーツの構え方から始まります。
一般的なセットアップとグリップってこんな感じだと思います。
ダーツボードに向かってまっすぐにダーツを構えると思います。
これが最も再現性がありシンプルな構え。
しかし、カイルスナップをやるためにはこの常識を覆す必要があるのです。
カイルスナップではこう。
若干大げさにやっていますが、理屈的にはこんな感じ。
ダーツボードに対して真っ直ぐとダーツを構えないのです。
手首をねじった状態でセットアップをするんですね。
この状態で、ダーツボードに腕を伸ばすと、手首のねじれが元に戻る反動でスナップができるというわけ。
伝わるかなぁ…。
カイルスナップの優れている点として、セットアップ時に手首を限界まで引く必要がない。
そして、知野スナップができなくても、十分なスナップ距離を稼げるという点です。
カイルスナップの名前の由来になった選手がPDCプレーヤーの「カイルアンダーソン」。オーストラリアの強豪です。(動画の赤と黒のユニフォーム)
9 DARTER KYLE ANDERSON - PDC EUROPEAN CHAMPIONSHIP 2017
彼のスローを見てもらうと分かりますが、ダーツボードに対して明後日の方向にダーツの矢先を構えています。
それが、テイクバック後に手首のねじれを解放。見事なフォロースルーですね。
日本選手でカイルスナップのようなスローを見せてくれるのが、ジャパンプロ「勝見翔」選手ですね。
DARTSLIVE3 CENTER COUNT-UP 12,000点チャレンジ [勝見 翔]
カイルアンダーソンほどではありませんが、セットアップ時にダーツボードに対して斜めにダーツを持っています。
これによって、手首のねじれを利用したスナップをしていると考えられます。
手首の硬いプレーヤーにとって救世主にもなりそうな「カイルスナップ」。
ただし、うまい話には裏がある。カイルスナップには絶望的なデメリットもあるのです。
カイルスナップのデメリット
カイルスナップには致命的なデメリットもあります。現状私が感じているのは2点。
- 再現性が低い
- 斜めに飛んでいく
再現性が低い
カイルスナップは不確定要素の塊です。
どれくらい斜めに構えるのかも加減が難しい。さらにグリップも定まりにくい。
ダーツの上達の秘訣は再現性のあるフォームを身につけることですから、これはかなり致命的です。
たくさん投げてフォームを体に叩き込む必要がありますね。
斜めに飛んでいく
矢先をダーツボードに向かって斜めに構えているわけですから、根本的にまっすぐに飛ばすのが難しいという、メリットを完全帳消しにするデメリットまであります。
これは、自分のフォロースルーの方法、スタンスなどによって調整し、真っ直ぐに飛ばすことができますが、やっぱり難しい…。
斜めに飛んで行ってしまって、ボードに対しても斜めに入射、弾かれるということも結構あります。(まだ私の技術が確立していない証拠でもあるのですが)
ぶっちゃけ、手首がある程度柔らかい人だったらノンストップで無視して構わないテクニックかと思われます。
それでも興味があるという方は一度試して見てはいかがでしょうか…!
もちろん変な癖がついても責任は負いませんよ。(逃げの一手)
私ごと|カイルスナップが自分に合っていた件
まだ実験途中ですが、私とカイルスナップの相性が良さそうなんですよね。
私は右利き、効き目が左と、クロスしています。そのため、左目の前にダーツを構えてから、遠回りをして右肩に乗せるというスマートじゃないテイクバックを行なっていました。
そのため、そもそも斜めに飛んでいくフォームをしていたのです。それを無理やり補正していた感じ。
しかし、カイルスナップの斜めに飛んでいく特性と私の斜めに飛んでいく特性が見事にマッチ。
斜め同士が相・殺!真っ直ぐ飛んで行ってくれます。
自分にはカイルスナップがあっているような、まだわからないので引き続き練習&実験を行なっていきたいと思います!