私はセットアップの必要性にずっと疑問を持っていました。
セットアップをすると、
- 余計な力が入る
- 手で隠れてターゲットを見れない
この2点がどうしてもネックで、長いことノーセットアップを掲げたダーツをしていたわけです。
しかし、最近はセットアップダーツにハマっています。
ずっとノーセットアップだった私がセットアップをしようと考えた経緯と、セットアップの弱点をどう克服したかについて話させてください。
ダーツでセットアップを行うメリット
そもそもセットアップを行うメリットって何でしょうか?
私が考えるセットアップのメリットは、ターゲットに対して狙いを使いやすくなる。
つまり普段練習していないナンバーに入れなければならない時に、セットアップを行っていれば指標になるということです。
ノーセットアップだと、指標がないので狙いずらいのですよ。14ダブルとかね。
私がセットアップを避けていた理由は前述のとおり。
- 余計な力が入る
- ダーゲットが手で隠れてしまって見えない。
私なりに二つの問題を克服できたので、現在はセットアップをしています。
では、克服した方法について。
余計な力が入る問題
私も、ダーツを始めたての頃はフィルテイラーのようなセットアップをして、しっかり止めて、投げるというスローをしていました。
しかし、「セットアップ→止める」この一連の動作は言葉で語れるほど甘くない。
ダーツの基本は脱力です。止めるという動作は明らかに脱力を阻害するんですよね。
そこで、多くのプレーヤーが使っているテクニックがユーミング。
ユーミングとはダーツを投げる前に前後にダーツを揺らしてから投げるテクニック。
多くのプレーヤーはユーミングによって脱力を実現しているわけです。
まだダーツでユーミングやってるの?ユーミングのメリットと必要性について。
ただ、私はユーミングが上手くできないんですよね。
そのため、セットアップをすると力が入ってしまう。それならば最初からセットアップなんてしないもん!と考えてノーセットアップを貫いていたというわけ。
イラガンのスローが私を救った
そんなあるとき、とある選手の試合動画を見ました。
その選手が「ローレンス イラガン」。はい、フィリピンの英雄です。
2018 PDC Asian Tour 4 Final: Lourence Ilagan vs Royden Lam
彼のこの動画を見たのです。
ほえー。かっこええ。ってか強すぎやろ…。
よし、「真似しよ」←単細胞的発想
ということで私はイラガンのスローを真似していたわけです。
イラガンはセットアップをします。しかし、「セットアップ→止める」の動作が非常に短い時間で行っているんですね。
セットアップをしているのにテンポよく投げるのです。
真似してみると実感しました。「セットアップ→止める」の動作が短いため、余計な力が入りにくい。
これなら脱力をしつつ、セットアップもできる!と歓喜した私はセットアップを自分のスローに組み込むことにしたんです。
ターゲットが手で隠れて見えない問題
脱力の方法は分かったとして、私がセットアップをするにあたって一番の問題が「手でターゲットが隠れて見えない」ということなんですよ。
狙う場所を目で確認しながら投げたい私にはセットアップダーツとは相性が悪いのです。
しかし、方法を見つけました。
セットアップをしつつ目でターゲットをとらえる方法を。
それが「スナイパー投法」です。勝手に命名。ネーミングセンスがないのは百の承知。
グリップの隙間からターゲットを見て狙うんです。
私のグリップはこんな感じ。
このグリップをターゲットに向けると、隙間からターゲットが見えるじゃないですか!これで狙いを定めるというわけ。
ほら、スナイパーっぽいでしょ。スナイパーがスコープ覗いて撃つ、的な。
この投げ方と良いところは、何といっても「楽 し い」。まるで荒野行動をやっているよう。
スコープで覗いて、ヘッドショット!ブルショット。楽しいうえに、狙いがつきやすくて気にっております。
超速セットアップ&スナイパー投法
これらの2点ですね。
イラガン流「超速セットアップ」と「スナイパー投法」があればセットアップ嫌いの私でもセットアップが出来ますね。
セットアップの良さ、投げるときの指標ができてクリケットのスタッツは爆上げしました。
まあ、人によって合う合わないはあるのでね。何かの参考になればいいな。
追記:セットアップをしながらターゲットを狙うことができる「スナイパー投法」。
非常に狙いのつけやすい投げ方なのですが、スタンスの影響を大きく受けてしまうことに気づきました。
スナイパー投法を使うなら第一にスタンスをしっかりと固定!
単純ですがこれを行うことでかなり精度が上がります。