最近では日本のダーツ選手がハードダーツの大会でも活躍している姿を見ることが多くなってきました。
それに伴いハードダーツに挑戦してみたい人も増加中。
加えて、ハードボードはソフトダーツに比べて静音性が圧倒的に高いことでも知られています。
ソフトボードは音の関係で躊躇している方もハードボードなら気兼ねなく練習することができます。
ハードダーツボードは各メーカーが発売していますが、どれもこれも似ていますよね。
しかし、それぞれのボードに特徴があったり、ボード選びのコツがあったりします。
と言うことで今回は
- ハードボードの基礎知識
- ハードボードを買う時の注意点
- おすすめハードボード(13.2インチ/15.5インチ)
この3テーマでお話ししていきます!
ハードダーツボードとは?
ハードダーツボードと言うのはサイザル麻と呼ばれる植物からできています。
麻を高密度に圧縮してボード型にしてハードダーツボードは完成します。
ハードダーツを投げたことがない人はハードボードにダーツが刺さる原理がピンとこないと思います。
ハードボードにダーツが刺さる原理は「歯ブラシ」です。
歯ブラシのブラシ部分にダーツを投げ、ブラシでダーツを受け止める感じですね。
高密度で圧縮しているので、刺さったダーツを抜くと自然と穴が塞がって何度もダーツを刺すことができるのです。
ハードダーツボード購入を考えた時の注意点
ハードダーツボードは2つ気を付けなければならないことがあります。
決してソフトボード感覚で買ってはいけません!
安い買い物ではないので是非とも目を通しておいてください。
規格に注意!
ダーツボードの規格は2種類あります。
- ソフトボード規格である15.5インチ
- ハードボード規格である13.2インチ
この2種類です。
日本で普通にダーツをやっている人は15.5インチがなじみ深いでしょう。
ダーツライブもフェニックスも15.5インチです。
ハードボードにはこの2種類の規格が混在しているので購入する時は注意が必要です。
用途に合わせて選ぶようにしてください。
ハードの醍醐味を知りたい人は13.2インチ
本来のハードダーツでは13.2インチ規格のボードを使用します。
ソフトダーツよりも小さなトリプル・ダブル・ブルなのでメチャクチャ難しいです。
ソフトダーツでは180点が出せる人もハードでは一苦労することでしょう。
ハードダーツの醍醐味を知りたい方は是非とも13.2インチをオススメします!
ソフトの練習をしたい人は15.5インチ
「本当はソフトボードを家に設置したいけど、音が心配で諦めた…。」そんな人は是非とも15.5インチを選んでみてください。
抜群の静音性で深夜にもソフトダーツの練習ができますよ!
スパイダー形状に注意!
ハードボードにはスパイダーと呼ばれる仕切りがあります。
スパイダーには方式が3種類あります。
それぞれの方式によって特徴があるので購入の際はチェックしてみてください。
1. 埋め込み型スパイダー(ナイフエッジ)
埋め込み式スパイダー(ナイフエッジ)はハードボードで最も主流。公式戦でも使われています。
ボード内にスパイダーが埋め込まれていて
- 耐久性がある
- 投げたダーツがはじかれにくい
と言った特徴があります。
本格仕様なので他と比べて高価なのが弱点ですが、本気でハードダーツを楽しみたいなら間違いなくこれをオススメします。
2. オンボード式スパイダー
オンボード式スパイダーは安価なのが特徴です。
廉価モデルに採用されていることがあります。
スパイダーが太いため投げたダーツが弾かれやすいことが弱点。
加えて耐久度も埋め込み式スパイダーに劣ります。
最近では埋め込み式スパイダーを採用したボードも安く手に入るようになってきました。
そのため、わざわざオンボード式を選ぶ必要がなくなってきたのが現状です。
3. ワイヤレス(スパイダー無し)
金属のスパイダーがないのがワイヤレス方式です。
スパイダーに弾かれてダーツが刺さらないトラブルはありません。
ダーツの落下を防ぐことができるので、練習に適した方式と言えるでしょう。
ワイヤレス方式はソフトボード規格の15.5インチボードに多く採用されています。
ダーツが境界に刺さってしまった時の判定が難しいので試合には向きません。
ただしソフトダーツの練習用と割り切って使うなら十分です。
おすすめハードボード(13.2インチ)
上記の注意点を考慮しつつ、オススメのハードダーツボードをご紹介します。
まずはハードダーツの醍醐味を感じられる13.2インチボードのおすすめを5つ挙げます。
ご自身の目的と照らし合わせながら読み進めてください!
【ブレード5 デュアルコア】
歴史のあるハードボードのハイエンド
ハードダーツプレーヤーから絶大な人気を誇っているのがウィンモー社のブレード5です。
少々値段が張りますが高品質で多くのダーツァーから支持されてきました。
ブレード5はハードダーツの権威のある大会BDOの公式ボードとして選ばれていました(2019年まで)。
デザインも昔ながらの格式高いデザイン。シックでカッコいいですね。
- スパイダーの高い耐久性
- 高品質で長く使えるサイザル麻
ハードダーツボードの中で完成形と言っても差し支えないでしょう。
ハードボード選びで後悔したくない方には是非ともオススメです。
【イクリプス プロ】
入手のしやすい定番ハードボード
ウィンモーのブレード5とよく比較にされるのがユニコーン製の「イクリプスシリーズ」です。
刺さり心地、耐久度ともにトップクラスで非常に人気の高いボードですね。
こちらは世界で最も有名なダーツ大会「PDC」でかつて使われた公認ボードです。
今はイクリプスHD2という後続ボードがPDC公認ボードになっています。
ただし、HD2は約2.5万円と価格は高め。
そのため個人的には1万円ほどで買える前作のイクリプスプロがおすすめです。
お得に世界トップクラスのボードを堪能しましょう!
【グラディエーター3】
コスパ抜群な公認ハードボード
2020年からBDOの公認ダーツボードに選ばれたOne80のグラディエーター3。
BDOに選ばれるだけあって品質、耐久度は保証されています。(ただし、ナイフエッジの耐久度がイマイチという評価も…)
グラディエーター3の一番の強みは価格。
公認ボードでありながら9000円を切る価格が魅力です。
ダーツガチ勢にもこれからハードダーツを始める人にもオススメしたいボードですね。
【ブリッツァー:ナイフエッジBB-4】
本格仕様なのにコスパ抜群
値段を抑えてハードダーツを始めたい方はブリッツァー「ナイフエッジBB‐4」。
埋め込み式のスパイダーを採用しながら5000円で買えるのは驚異的ですね。
- 刺さった時の音が若干大きい
- ダーツが抜きにくい
- スパイダーの耐久度がイマイチ
という評価もされていますが、初めてのハードダーツに丁度良いでしょう。
BB-4でハードダーツを始めてみて、ハマったらハイエンドボードを買うのもアリです。
【ユニコーン:スマートボード】
世界初電子計算付きハードボード
最後に変わり種を一つ。ユニコーンの「スマートボード」です。
なんとハードボードをBluetoothでスマホなどに繋いでスコアを計算してくれるという優れもの。
世界初の家庭用計算機能付きハードボードになります。
ダーツの先のポイントを磁化させて反応させる方式で、精度はかなり良いと評判です。
ハードダーツの一番のハードルは点数計算です。
このボードがあればソフトダーツと同じ感覚でハードダーツを楽しむことができるでしょう。高価なボードですが挑戦する価値はあるボードですね。
【トリニダード】ブリッスルダーツボード15.5インチ
家練習用の定番ボード
日本メーカー「トリニダード」の定番15.5インチボード。
トリニダードのロゴも入っておりデザイン性が高いですね。
丁寧な作りで音の心配から家投げを諦めていた人から多くの支持を得ているボードです。
ワイヤレス方式になっているので、ダーツの弾かれを心配する必要はありません。
家投げではダーツの落下で床に傷がついてしまうことが多々あります。そんなときにワイヤレスは重宝します。
【ダイナスティー】エンブレムクイーンType-S
スパイダー有りでゲームにも使える!
15.5インチボードのもう一つのおすすめがダイナスティーのエンブレムクイーンType-Sです。
コチラのボードは15.5インチボードでありながらオンボードスパイダーを採用しています。そのため、対戦用途にも使えるのが特徴です。
家で音を気にせずに、さらに対戦もしたい!と考えている人に使っていただきたいですね。
ダイナスティーのボードは価格控えめでありながら、麻の耐久度が高く長く愛用することができました。かなりオススメですよ。
参照:ダイナスティー「エンブレムキング(タイプN)」レビュー
まとめ:おすすめハードボード
以上が今回の内容になります。
ご自身に合うハードボードは見つかったでしょうか?
ハードダーツの流行と家練習の普及から、より一層広がりを見せるハードボード。
是非ともお気に入りのハードボードを入手してみてください!
※ハードボードは重いので壁に設置するのは困難です。
一緒に専用のダーツスタンドもチェックしてみてください。