ダーツにおけるスタンスとは立ち方のことです。
ダーツにおける立ち方ってメチャクチャ重要なんです。
スポーツにおける下半身の使い方って大切ですよね。ダーツも一緒。
自分に合ったスタンスを見つけることが上達のコツだったりするのです。
すべてのスタンスをそれなりに使いこなす。器用貧乏参上!
なんて、偉そうなことを言っていますが、私「なよカエル」のスタンスはわちゃくちゃです。
基本的にはクローズドスタンスを取っているのですが、日によってコロコロ変わります。(スタンスをコロコロ変えるのは良い事ではないので真似しないように!)
ただ、全てのスタンスでAフラの実力がある自信があります。
これぞ、器用貧乏!
こんなクソ経歴の持ち主だからこそ全てのスタンスの良いところ悪いところがわかるんです。
今回はすべてのスタンスの使い手である私が独断と偏見でスタンスの特徴、弱点を洗い出していきます。
スタンスの基本は3種類
スタンスは大きく分けて3種類あります。
足の配置の仕方によって、名前が変わるのです。
- クローズドスタンス
- オープンスタンス
- スタンダードスタンス
分かりやすいようにイラスト作ってみました。
1つずつ説明していきますね。まずはクローズドスタンス!
上級者っぽい?「クローズドスタンス」
クローズドスタンスは足をスローラインに対して平行に置くスタンス。
ぱっと見、1番ダーツ上級者っぽいスタンスです。
再現度の高さが魅力
1番のメリットは、何と言っても「再現度の高さ」。
スローラインに対して平行に足を並べるだけなので、簡単なのです。
ダーツにおける簡単とは再現度が高いことを表しますから、スコアの安定化にも役立ちます。
慣れれば前足に全体重をかけることだって出来ます。
前足に全ての体重をかけたなら最高に再現度が高いフォームになります。体重配分なんて考えなくていいわけですからね。
最も前重心になれる
最も前重心になれるのもクローズドスタンス。
前重心になればなるほど、ダーツのターゲットか近くなりますからね。狙うことも簡単になってきます。
これらのことから、クローズドスタンスは毎回同じフォームで固めたい、「機械のようにダーツ」を投げたい人に最もおすすめですね。
クローズドスタンスは腰に大ダメージ
シンプルで再現度の高い素晴らしいスタンスですが、もちろん弱点があります。
腰に多大なる負担がかかるという事。
クローズドスタンスって明らかに人間が物を投げる構えに反しているのですよね。
真横に構えて真正面を狙うわけです。矛盾してるのですよ。
では、どこでつじつまを合わせるか、腰を捻って正面を狙うんです。
そのため本当に腰に負担がかかります。
私はおっさんなんでね、もともと腰が弱いのですよ。
そんなおっさんがクローズドスタンスをやるとどうなるか、「腰が痛くてダーツどころじゃねぇ!」という事になります。
まあ、それでも私のメインはクローズドスタンスですよ。命(腰)削ってダーツしてますから。
ただ、腰が弱い人は絶対におすすめできませんね。
ダーツは長ーく続けられる趣味。腰を痛めてダーツ出来なくなったというのは悲しいですから。
実は上級者に多い?「オープンスタンス」
オープンスタンスとは、前足をスローラインに対して垂直に置くスタンスです。
オープンスタンス=初心者のような風潮がありますが、実は上級者にも人気のあるスタンスなのです。
ターゲットを一直線にとらえられる
一番のメリットは顔が真正面に向くため、顔とターゲットが自然と一直線になります。
ターゲットまで一直線にテイクバックして、投げる。
最も目で狙っているという実感が持てるスタンスですね。
ダーツをやったことがない素人に、「何も教えずにブル狙ってごらん?」と言うと、大概オープンスタンスをとるんです。不思議。
恐らく、人間が何かを狙って投げるという行為には一番適した投げ方なんでしょうね。野生のカンってやつなんですかね。
再現度が高いのも人気の秘密
再現度が高いのもオープンスタンスとメリットです。
スローラインに対して垂直に足を構えますから、毎回同じスタンスを取りやすいのです。
ただ、クローズドスタンスに比べると再現度は若干落ちるかな。
それはオープンスタンスは体重配分が意外と難しいからです。
オープンスタンスは野性的に己の実力でターゲットを射抜きたい!と言う人におすすめですね。
さっきのオープンスタンスの図は嘘です(笑)
ちなみに、オープンスタンスはいろんなタイプがあります。
ダーツの教本などでよく見かけるのが、両足とも真っ直ぐに置くタイプ。
しかし、実際はあまり現実的ではありません。
このオープンスタンスはメチャクチャ投げづらいのです。
オープンスタンスで強い人たちのほとんどは、上の図のtype2かtype3が多いですかね。
後ろ足の配置を変えると、投げやすくなるので一度試してみることをおすすめします。
オープンスタンスはバランス感覚が大切で「人を選ぶ」
オープンスタンスは実はかなり人を選ぶスタンスだと思っています。
大切なのは生まれ持った「バランス感覚」なのです。
今回紹介する3つのスタンスの中で、最も難しい、安定感に欠けるのがオープンスタンスなのです。
なぜか?
人の体のつくり上、足を真っ直ぐに置くと安定感に欠けるものだからです。
これはどんなスポーツにも当てはまっていて、スキーでも足の置き方を「ハの字」にすることで安定感をもって滑りますよね。
サッカーも野球も、足を真っ直ぐにしてプレーはしないはず。安定しないですから。
つまりは人間の体は足を真っ直ぐに置くことでは安定感を実現しにくいということなんですよね。
私も、体のバランス感覚が良い方ではないのでオープンスタンスをとると多少グラグラします。
オープンスタンスはかなり人を選ぶのです。
しかも、前重心になりにくいので、ターゲットとの距離が比較的遠くなってしまうのもオープンスタンス。難しいなぁ。
それでも、ターゲットを真正面にとらえられるのは魅力です。
このメリットとデメリットを天秤にかけてメリットが勝った!と言う人は是非オープンスタンスを。
個人的には一番強いスタンスなのではないかと思っているので。(敬愛すべきゲイリーアンダーソンの影響)
スタンダードスタンスに『弱点』はない!?
オープンスタンスとクローズドスタンスの良い所どりを狙ったのが、「スタンダードスタンス」。
スローラインに対して斜めに足を配置するスタンスです。
最も自然に簡単に安定感を手に入れる
キャッチボールなどをすると分かると思うのですが、モノを投げる動作は足を斜めに配置した方が投げやすいものです。
先ほどのオープンスタンスの話とかぶりますが、人の体の特性上、足を斜めに置くと誰でも簡単に安定感を得ることができます。
98%の人が分からないネタをぶち込みましょうか。
漫画「バキ」のサンチンです。
空手道に古くから伝わる守りの型。
あらゆる打撃に耐えると言われる。
まあ、メチャクチャ安定感があるってことですよね。
このサンチンも足を斜めに置くことで安定感を実現しています。
このことからも足を斜めに配置するということは安定感を生みます。
しかも最も自然体で投げることができるスタンス。
個人的にはスタンダードスタンスをしている人口が最も多いイメージがありますね。
日本で最も人気のあるスタンスかと。
自然に投げることができるので、「脱力」も比較的簡単に実現することができます。
ラクに、安定感をもって投げたい!と考えている人にはおすすめなスタンスですね。
スタンダードスタンスの再現度は最弱か?
良い所どりのスタンダードスタンスですが、最も「再現性」が低いスタンスでもあるのです。
足を斜めに配置するといっても
どれくらいの角度で?体重配分は?と再現が難しいのです。
ちなみにダーツの教科書的な教えによると、スタンダードスタンスの足の配置角度は45度らしいです。
嘘つくな!という話ですね。
人の体のつくりは十人十色。45度という角度で決めてよい話ではないのです。
人によっては50度かもしれないし、30度かもしれません。
スタンダードスタンスのメリットは自然に楽に投げることができるということ。
角度を無理に決める必要はないのです。
再現度は低いですが、練習によって体に自分の投げやすいスタンダードスタンスを染み込ませることは可能だと思っています。
練習するという前提であれば、やっぱり一番おすすめのスタンスですね。(腰に負担掛からないし!)
大切にしたいものを明確にしてスタンスを選ぼう
あなたがスタンスに一番求めるものは何ですか?
再現度?安定感?自然体?
最も大切にしたいことを選ぶことで、スタンス選びは簡単になります。
あなたにとって大切なモノは何ですか??
ちなみに私は好き勝手に投げることを一番に求めていたらすべてのスタンスを中途半端に使いこなせるようになってしまいました。まぁ、これもこれでアリなのではないかと思ってます。
そして、本当はスタンスはもっともっと奥が深いのです。
後ろ足の配置も考えると全部で9パターンあるのはご存知でしょうか?
ついでに知っておきたいですね。