何度か記事にもしている「VDarts」。
快進撃を続ける台湾のダーツボードメーカーですが、その中でも家庭用のダーツボードに力を入れています。
そんなVDartsの一番新しいモデル「VDarts H3L」。
実は縁があってVDartsJPNさんからお借りすることができました。
「正直なレビューをして良い」という許可を頂いたのでステマなしでレビューしてみたいと思います。
VDarts H3Lをレビュー
VDarts H3Lは家庭用ダーツボードの中で唯一セグメントが光るという特徴を持ったボードです。
さらにはオンライン対戦に対応可能しているという、ハイエンド性能の家庭用ダーツボードと言って良いでしょう。
ただ、他のダーツボードと比べて少し高いのが難点。お値段5万円ほど。
今回はH3Lが5万円の価値があるのか?ということも注目してレビューしたいと思います。
H3Lの大きさ、重さ
さて、さっそく現物を見てみましょうか。
今回比較に使用するのは私が愛用しているダーツボード「ダーツライブ200S」です。(参照:【ダーツライブ200S】を評価レビュー!使い心地、音、ゲームについて徹底解説! - なよダーツ。)
開けてみると、結構ごついなーと感じました。
200Sと比べても一回りほど大きく、厚みも結構違います。
重さもダーツライブ200Sが3.8kgなのに対して、「VDarts H3L」は5.7kgと1.5倍の重さ。
ただ、5.7kgはハードボードなどに比べれば全然軽いので通常のダーツ用スタンドには問題なくかけることができると思います。
私もポールスタンドに設置してみましたが、問題なし。(ただ、ポールスタンドに設置するには若干の工夫が必要でした)
刺さりやすさは上々
さて、お次は刺さりやすさなどの使い心地を。
刺さりやすさは上々。弾かれることも少なく、気持ちよく刺さってくれます。
刺さりが甘くて後続のダーツに当たって落ちると言うことの方が多いので、ダーツボード下にマットを用意しておくと床の傷も大幅に減らせるでしょう。
弾かれて部屋のいろんなところにダーツが飛び散る、ということは少なかったです。
ちなみにVDartsJPNによると柔らかめのチップを使うとセグメントが長持ちするそう。
最近のチップは硬いものが多いですからね。
オススメはハローズのプロチップですね。
VDarts H3Lの音は?
そして、家庭用ダーツボードで一番我々が気になるのは「音」ですよね。
アパート等の集合住宅に住んでいたり、ご家族がいたりすると「音問題」は大きくのしかかります。
正直に申し上げるとソフトダーツという競技の性質上、どうしても音は発生してしまいます。それはVDarts H3Lも同じです。
200Sと比べると、H3Lは「ドスン」と言う低い音程の音でした。(200Sは「バチン」と甲高い音がします)
音量的にはVDarts H3Lのほうが小さいかな?といったところ。
あとは使うバレルにも左右されます。
重めのバレルを使っている方は結構大きな音がするのでご注意を。
家練習の時は練習も兼ねて軽いバレルを使うと良いのかもしれません。
H3Lの騒音への配慮
VDarts H3Lは面白い工夫をしていて、背面から音が出ないような構造にしています。
ダーツの刺さった音はダーツボードのアウトボードの穴から出る仕組み。
つまり、お隣さんに音が出来るだけ漏れないような工夫が施されているのです。
こう言った配慮は家庭用ダーツボードにはありがたいですよね。
VDarts H3Lを起動してみた
次は電源を付けてみましょう。電源はコンセントからの供給です。
電源をつけてみると、「ブオーン」というファンの音が。
この音は200Sには無いので、気になる人には気になるかも。
と言っても、デスクトップPCのファンの音程度ですので特別うるさい!というわけではありません。
光るセグメントの出来は?
電源をつけると同時にLEDセグメントが光り出しますが、やっぱりすごいですね〜。
とにかく発色が綺麗。
カラーも豊富ですし、正直、ダーツライブ2は余裕で超えています。
発色の綺麗さはダーツライブ3にも引けを取りません。
さらに褒めるなら、VDarts H3Lのセグメントは明るいところでもくっきり綺麗に光ってくれます。これは素直にすごいと思えたポイントです。
暗い部屋でもダーツができるというダーツァーの夢を叶えてくれる一品。
ほら、すごく綺麗ですよねぇ…。
H3Lの内蔵ゲームの種類
ゲームも見ていきましょう。基本のゲームは全て入っています。01、クリケット…。
面白かったのはパーティーゲームの豊富さ。
200Sでは採用されなかったビックブルなど、「おっ!」と思えるゲームが盛りだくさん。
オリジナルのパーティーゲームも多く、中でも「チックタックトー」というゲームがお気に入りでした。
クリケットと○×ゲームを組み合わせたような内容で、実力が拮抗したもの同士がやると神ゲーと化します。これは今度、友人とやりたい。
オンライン対戦について
VDarts H3Lにはオンライン対戦も実装されています。
カメラはモニターとして使っているスマホのインカメを利用して相手の投げている様子も確認できます。
そして業界初となる、業務用筐体とのクロスマッチング機能!
ダーツライブすらも収益に影響が出ると予想して実装できなかった機能を導入しています。
しかも、会員料なども特になし!もはやVDartsが心配になってくるレベルです。
↓このアプリでレーティングなどの一括管理ができます。
家での記録もダーツカードに保存されるので管理が楽なうえ、レーティングも家で確定させることができます。
オンラインに対応しているゲームの種類が豊富なのも興味深い。
501、701、 クリケットはもちろんのこと、カウントアップやパーティーゲームもオンラインで楽しむことができます。(先ほど紹介したチックタックトーも!)
離れた友人とカウントアップやパーティーゲームをするのも一興ですね。
肝心のオンライン人口ですが、思っていたよりも盛り上がっている印象。
日本人こそ少ないものの、時差の影響で午前中〜昼はアメリカの方が多く、夜はフランス人やその他の国の方が多い。
過疎っていて対戦相手がいない!ということはないのでご安心を。
アフターサービスも充実
家庭用ダーツボードを買うときにもう一つ気になるのがアフターサービスですよね。
決して安いものではない家庭用ダーツボードを買うのだったら充実なアフターサービスは欲しいというもの。
結論から言えば、H3LはVDartsJPNさんから買っておけばキチンとしたアフターサービスを受けることができます。
セグメントの交換にも対応してくれますし、詳しい方ならセグメントだけを買って格安で修理が可能。
さらには内部のパーツ等の故障にも対応してくれるという徹底ぶり。
せっかく買うんだったら怪しげな並行輸入品は買わないで、VDartsJPNさんが販売しているダーツボードを買うことをおすすめします。長期的に見れば確実にお得です。
ここがイマイチ?
実際に使ってみて、VDarts H3Lのイマイチだった点も発表します。
一番気になったのは「まだバグが多い」という点。
現在進行形でソフトのアップデートが盛んに行われているVDarts。
そのため、まだバグは多め。
画面上の文字が突然文字化けしたり、カメラ映像がどっかへスッ飛んだりします。
プレイ自体に大きな支障はないものの、小さなストレスが溜まります。
そして、全体的にまだまだ荒削りなところがあると思います。
ソフト面、ハード面ともにまだまだ洗練することができる場所も多々見受けられました。これらも後続機や開発に期待ですね。
ただ、この点は持ち前の開発力でこれからどんどんと改善されていくと思います。
進化し続けるソフトを見ていくのは楽しいですからね。
多少は荒くても、実戦投入しながらブラッシュアップしていく姿勢は日本にはなかなかありませんから、私は結構楽しみだったり。
5万円の価値はある!「VDarts H3L」
以上、VDarts H3Lを実際に使ってみた感想でした。
厳しめの意見も書きましたが、VDartsがこれから改善していくことを見越しての意見です。
正直、今のレベルでもトップクラスの性能を持っていると感じました。
少なくとも家練習という役割では十分すぎるほどの性能です。
というか、店においても良いんじゃない?というクオリティでした。
- 光るセグメントのダーツボード
- 充実のゲーム
- オンライン対戦
- 家でレーティング算出
ここら辺の特徴にビビッと来た人は5万円の価値はあると思います。
家で最高のダーツをしたいという方は一度ご検討ください!