ダーツ用品でも消耗の激しいアイテム「シャフト」。
爪の部分が割れたり、根元から折れたりと脆く儚いアイテムなのです。
しかし、そんな常識を覆すようなアピールをしてくるシャフトがあることをご存知でしょうか?
それがエッジスポーツが発売する「マスターシャフト」。
謳い文句は「折れるものなら折ってみろ!」
おいおい、そんな挑戦的なこと言って大丈夫か?
挑戦的なアピールに惹かれたので買ってみました。
マスターシャフトは折れないのか?
出鼻をくじくようで申し訳ないのですが、
マスターシャフトは普通に折れます。(笑)
なんなら1本目は1日で折れました。2本目は1週間かな?
折れないシャフトなんてありえないのです。しかも、マスターシャフトはプラスチック製ですからね。折れないわけがありません。(それでも1日で折れたのには笑いましたが)
マスターシャフトの4つのウリ
公式サイトによると、マスターシャフトには4つのウリがあるそう。
一つずつ私の考察も加えてご紹介します。
実用新案カーブにより折れない!?
ねじ山に対する負荷の掛かり方に注目し、バレル結合部から絶妙なカーブがかかっているため、力がねじ山に行かず手前で加わりボキッと折れることを抑制。
このカーブは実用新案に登録済みらしいです。
まぁ、この折れないは『嘘』ですね。
しかし、面白いのはマスターシャフトの折れ方です。
マスターシャフトは今まで2本が折れました。その折れ方が同じなのです。
私が今まで使ってきたシャフトはバレルとの結合部かフライトとの結合部で折れることがほとんどでした。
しかし、マスターシャフトはそのどちらでもありません。
これは実用新案がダテではないことを示しているのでは?
結果として折れてしまっているのは残念ですが、今まで最も折れやすい部分から折れることを回避できているのは賞賛に値します。
最軽量で究極の飛びを実現!?
ミディアムでも0.45gの軽量。確かにマスターシャフトは軽い。
素材も軽めですし、スリムという形状が軽さに拍車をかけています。
おそらく、エッジスポーツの「マスターフライト」が重めなのでバランスを取ることを意識してシャフトを軽くしたのでしょうが、ちょっと勿体無い気がします。
というのも、マスターシャフトが折れてしまう原因はスリムという形状にあると思うのです。
私は別にシャフトに軽さを求めていません。
スリムではない普通の形状でマスターシャフトを作ってくれれば先ほどの実用新案「カーブ」と加わって最強シャフトになる気がするのです…。
シャフトのしなりがグルーピングに有利!?
エッジスポーツ論では「フライトは回らない方が飛びが安定する」だそうです。
ただし、フライトが回らないと超グルーピングを発揮した時に弾かれやすくなってしまうもの。
ここでエッジスポーツはシャフトに柔軟さを持たせることで超グルーピングにも対応させました。
目の付け所はコンドルフライトに似ていると言えます。
確かに柔らかい。指で簡単に曲げることができます。
しかし、調子に乗ってはいけません。このマスターシャフトはあくまでもプラスチックシャフト。
「曲がるー♪」とグネグネやっていると普通に折れます。ご注意ください。
肝心のグルーピングですが、正直いまいち。
確かに普通のシャフトよりは柔らかいのですが、グルーピングに有利になる程柔らかいのか?と聞かれると疑問符が。
柔軟さでグルーピングUPを体感できるのはコンドルフライトの方が上ですね。
とにかく安い!?
公式サイトには「このクオリティで480円!」と書かれています。
う〜ん。ズバリ言わせてもらうと安くはない。
確かに昨今のシャフトに比べると少しだけ安いのですが、安さでいうとターゲットの「プログリップシャフト」の方が優秀です。
非常に安く、なおかつ丈夫なので…。
マスターフライトとの互換性を高めてほしい
あと一つ言いたいことがあります。それがマスターフライトとの互換性について。
マスターフライトとマスターシャフトを組み合わせると、これでちゃんとハマったの?という中途半端なところで止まってしまうのです。
個人的にこの中途半端さは気になりますし、意外と抜けやすい。
同じエッジスポーツなんですから、もう少しきっちりハマるだとか、抜けにくくなる、みたいな工夫をしてもらいたいものです。
マスターシャフトの折れ方に光明を見た
以上、絶対折れない(?)のマスターシャフトについてのレビューでした。
かなり辛口レビューとなってしまいましたが、私は正直期待しています。
特に、あの独特な折れ方。改良すれば最強のシャフトになってくれる気がするのです。
マスターシャフトから最高のシャフトが生まれることを密かに待ってます…。