最近、伸び悩んでいることもあり色々と実践している次第です。
私が気になっているのはダーツにおけるセットアップ。
このブログではセットアップとは
ダーツを投げる前にダーツをボードに向けて構えることを指しています。
この構えを毎回同じにすることで再現性の高いダーツを目指すわけです。
ソフトダーツのプロの多くはセットアップを導入していますね。
浅田プロ、山田プロ、大城プロ、柴田プロ…。挙げだしたらキリがありません。
ダーツ界のレジェンド、フィルテイラーやポールリムもセットアップを使っています。
一方でノーセットアップと呼ばれる人たちもいます。
これはハードダーツプレーヤーには結構多い。
ダーツをボードに構えずに、手にただダーツをそのままテイクバック、そして投げる。
マイケルヴァンガーウェン、マイケルスミス、エイドリアンルイスなどはノーセットアップと言えるでしょう。
真のノーセットアップは存在しない?
しかし、セットアップの意味を広義で捉えるとノーセットアップと言われている選手もセットアップをしていると言えます。
マイケルスミスはセットアップはしていませんが、ダーツを左手から受け取りテイクバック、スローという流れが毎回同じです。
つまり、左手からダーツを受け取っている時点からセットアップをしていると言えなくもないのですね。
プロになると誰しもが再現性を持ってダーツを投げているので、そう考えると真のノーセットアップという選手はいないのかもしれません。
真のノーセットアップを目指して
私が今回目指したのは、再現性も何もない真のノーセットアップダーツ。
簡単に言うと毎回毎回フォームが違うということ。
自分の感覚に身を任せ、ただブルにダーツを入れる。それだけを考えて投げます。
フォームに頼ることができないので、必然的に集中する必要がありますね。
頭の血管が逝っちゃいそうなほどブルをガン見して、自分の感覚だけを頼りにブルに投げる。
外したら殺される、それくらいの気持ちで投げました。
真のノーセットアップの結果
ファームなんて知っちゃこっちゃねぇ!というダーツの常識を覆すダーツの投げ方。
フォームはガタガタ、どう見たって下手くそです。さぞ、スタッツも悪くなるであろうと思っていたのですが、その予想は大きく裏切られることになりました。
カウントアップ1000点越え。う、嘘やろ…。最近1000点なんて出ていなかったぞ。
さらにオンライン対戦でも自分の平均以上のスタッツがポンポンと出ました。
これはセットアップなんてやってる場合じゃねぇ!
ダーツに必要なのは、絶対に入れるという強い気持ちと集中力なんや!フォームは関係ないんや!
と思ったものです。
真のノーセットアップの異変
しかし、調子が良かったのは最初だけだったのです。
途中から異変が起こり始めました。
まずは集中力が切れました。
高校の時に15分も机に向かっていられなかった私です。ダーツの集中力もたかが知れています。
高水準で集中力を持続させることの難しさを改めて実感しましたよね。
集中力が切れるとドミノ倒しのように悪い方へ。
絶対に入れる!という強い気持ちは希薄になり、修正しようにも毎回違うフォームなのでどこを修正すべきかも分かりません。
そして最終的にはいつもの平均の半分という絶望的なスタッツを叩き出し、私の完全ノーセットアップ計画は頓挫しました。
セットアップが必要な理由を見つけ出す
今回の実験から少なくとも私にはセットアップは必要だと言うことがわかりました。
なぜなら
- 集中力は長く続かない
- 入らなくなった時の修正の可否
自分で試してみたからこそ納得。これを読んでいるあなたも機会があればやってみてください。文章だけでは絶対に伝わらないので。
身をもってセットアップが必要な理由を探せば迷うこともなくなりますし、自分にとって本当に必要なセットアップが見えてくると思います。
多少回り道でも自分で試すことが大切なんですよねぇ…。