マイケルスミスをご存知でしょうか?
ノーセットアップでかつ、肩に向かってテイクバックをする選手ということで私が非常に参考にしている選手の一人です。
今回はそんなマイケルスミスを観察します。
マイケルスミス(Michael Smith)について
マイケルスミスは現在28歳の若手PDCプレーヤー。
ランキングも常に10以内に食い込む屈指の実力を持っています。
出身地 | イギリス |
生年月日 | 1990/9/18 |
身長 | 188cm |
利き腕 | 右 |
ニックネームは「バリーボーイ」。直訳すると「「暴力団員」」。ひどいな(笑)
さしずめ「ガキ大将」みたいな意味だと思います。
師匠はゲイリーアンダーソン。彼らのスローを見比べてみるとその違いに驚きます。一体何を学んだんだ…?
マイケルスミスは調べてみると結構面白くって、
趣味がサッカー観戦だったり、息子と遊ぶのが大好きなパパだったり、好きなテレビ番組はウォーキング・デッドだったりと、人間味が伝わってきて好きです。
マイケルスミスの伝説
マイケルスミスがダーツを始めたのは15歳の時。
自転車で腰を痛めて暇だったからダーツを始めたらしいのです。
松葉杖をつきながら暇つぶしにダーツ。
驚くべきはその松葉杖状態でトンパチを出したことでしょうね。
全くもって理解不能です。この頃からダーツの才能の片鱗を示していたと言うことでしょう。
タトゥー
マイケルスミスのタトゥーには意味があるそう。
「自分を信じる」「達成する」という2つの意味を込めているらしいです。こう言う裏設定みたいのは個人的に好きだったり。
さて、横道に逸れましたが、スローの分析行ってみましょー!
肩引き、早投げ、ノーセットアップ
マイケルスミスのスローを見ているとその早投げに目を奪われます。
とにかくリズムが良い。日本のソフトダーツではなかなかお目にかかれないテンポのあるダーツが魅力です。
ノーセットアップからの素早いスコアリングは相手にとってプレッシャーでしかないでしょうなぁ…。
ノーセットアップですが、テイクバック→スローまでは非常に統一された綺麗なフォームです。肘の高さもほとんど変わっていませんね。見習いたいです。
テイクバックはかなり深め。肩にまっすぐに引いていますね。
ノーセットアップで肩にテイクバックをする選手って意外といないので個人的に重宝させていただいています。
ガーウェンとの対戦なんて日本では考えられないスピード感のある戦い。
軽快なテンポで進むのに180が飛び交うハイレベルな試合は観ていて本当に楽しいのです。
MICHAEL VAN GERWEN vs MICHAEL SMITH Grand Slam of Darts 2018 Round 2
自然なスナップ
手首の使い方も上手すぎる…。
テイクバックが深いのに加えて、手首も綺麗に使っています。
マイケルスミスは手首のスナップで投げると言うよりは、投げていると自然と手首にスナップがかかっているのだと思います。
ダーツが手から離れる瞬間に余計な力を入れないために手首はあえて解放しているんでしょうね。これが難しいんだよな…。
マイケルスミスのスタンス
マイケルスミスはスローラインに対して斜めに構えるスタンダードスタンスを取っています。
写真からでもかなり前足に重心をかけているのが伝わってきます。
スローラインの右側に構えていますね。マイケルスミスは肩のラインがT18に合うようにしているそう。ちゃんとルールを決めないと再現性が低くなるので難しいのです…。
マイケルスミスのグリップはシャフトまで握る
個人的に驚いたのはマイケルスミスのグリップ。
薬指をハードポイントに掛けるタイプの4フィンガーグリップです。
PDCプレーヤーはポイントに指をかけるプレーヤーが多い。しかし、問題は人差し指と親指ですよ。
「がっつりシャフトを握っている。」
ちなみにマイケルスミスの現在のバレルはこれ。
全長49.63mmのロングストレートバレルです。
このロングストレートのポイント部分からシャフト部分までグリップするって、相当ですよ。
手が大きいという理由もあると思いますが、指の柔軟さも高いのだと予想ができます。
以上、マイケルスミスについてでした。また気づいたことがあったら追記していきます。
個人的には無双状態のガーウェンを止められるのはマイケルスミスなのかなぁと思っていたり。引き続き頑張って欲しい!