日々新しいバレルが開発されています。
その中でも「カット」の進化は目まぐるしく、数年前には想像もしていなかったカットが登場したりして我々を楽しませてくれています。
しかし、そんなカット開発に唾を吐く異端者「ノーグルーブ」。
ノーグルーブとはカットがないのが特徴のカットです。(矛盾していますね)
私は最近、そんな矛盾を抱えたノーグルーブに惹かれるものを感じています。
ということで、ノーグルーブバレルをまとめてみました。
ノーグルーブバレルを使うメリット
ノーグルーブバレルを使うメリットを自分なりに考えてみました。
素の力が身につく
普通のバレルだとカットがあり、カットの力で飛ばしてしまうことがあります。
それはそれで大切なのですが、ノーグルーブバレルだとカットに頼ることがないので、素の投げる力が身につきます。
ノーグルーブバレルを使いこなすことで、どんなバレルでも使いこなせる「素の力」を身につけましょう。
バレルが長持ち
バレルは本来、数年で交換されていきます。
というのも、使っているとカット部分が磨耗していき、本来の力を発揮できなくなるからですね。
しかし、ノーグルーブは最初からカットなんてありません。
そのため、長く長く愛用することができます。
一生の伴侶となり得るバレル…。なんだか憧れませんか?
かっこいい
これは完全に主観ですが、ノーグルーブバレルを使いこなしている人ってカッコよくないですか?(笑)
ノーグルーブバレルはマイナーですし、使っているプレーヤーも少ないので、周りと差別化をするのにも役立ちます。
ダーツ友に見せびらかしても良いでしょう。
ノーグルーブバレルはプッシュ型に合う?
ノーグルーブバレルは、カットがないのでグリップが滑ったりしないようにバレル形状で工夫している場合が多いです。
つまり、バレルを窪ませたりしているわけですね。
キュッと引き締まったアウトラインを持つバレルは、ダーツを押し出して投げる「プッシュ型」の人に合いますね。
フィリピンの英雄「ローレンスイラガン 」の投げ方が参考になると思います。
イラガンはバレルの窪みを利用し、矢速をつけてダーツを投げる名手です。
さて、ここからは実際に評判の良いノーグルーブバレルをご紹介します。
ノーグルーブが気になった方は参考にしてください!
【トリニダードX】ノーウッド
全長 | 39mm |
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重量 | 17.2g |
最大径 | 7.2mm |
材質 | タングステン90% |
ノーグルーブバレルの中でも愛用者も多いトリニダードXシリーズの「ノーウッド」です。
人気投票にて支持されてハードダーツVer.が発売されたことが話題になりました。
後方のくぼみが特徴で、くぼみに指を設置すると押し出し系バレルとして使うことができます。
カットに頼らない押し出し系バレルをお探しの方にどうぞ。
コンセプトがしっかりと練られているので、かなり投げやすいバレルです。
後方のくぼみと相性が合えば相棒バレルになるかと。後方をグリップする人は是非お試しください。
↓詳しいレビューも書きました
【デザイナ】スムージーズM1
全長 |
45mm |
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重量 | 16/18g |
最大径 | 6.4mm |
材質 | タングステン90% |
私が最近注目している海外ブランド「デザイナ」。
メチャクチャ安いのにもかかわらず、しっかりとした作りのバレルをリリースしています。
スムージーズM1は頭の先からお尻までノーグルーブ。
ほんの僅かにテーパーが掛かっていますが、ほぼ「ストレート」です。もはやタングステンの棒。
いかにも滑りそうな見た目をしていますが、投げてみると、やっぱり滑ります(笑)
乾燥肌、脂質肌の人にはキツイかも…。
カットのごまかしが無いので、リリースのちょっとした癖の影響が露骨に出ます。
練習用として使うのも面白いでしょう。
【ターゲット】ザバレット3
全長 | 42mm |
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重量 | 15.8g |
最大径 | 6.5mm |
材質 | タングステン90% |
BDO元世界チャンピオンのスティーブバンティングの新バレル。
この選手はソフトダーツもクソ上手いんですよね。
世界のトッププレーヤーでありながらノーグルーブやナノカットなどの存在感のないカットを好んで使うプレーヤーでもあります。
そんなバンティングの期待の新作は完全なるノーグルーブ。
プッシュタイプの投げ方をするバンティングに合わせた「押し出し系バレル」となっています。
中心から窪んでいるので、バレルの中心を持ちたい派に使っていただきたい。
ただ、緩やかなラインなのでストレート派の人も意外と投げられます。
バレットの一番の特徴は重量。
15.8gと最近のバレルの中では圧倒的に軽いです。
ノーグルーブ+軽量と人を選びそうなバレルに仕上がっています。
【ターゲット】ライジングサン4.0(No.5)
全長 | 42.5mm |
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重量 | 22g |
最大径 | 7.8mm |
材質 | タングステン95% |
2019年PDCワールドカップにて世界中が注目したバレル「村松選手のライジングサン4.0」。
もともとノーグルーブを得意とする村松選手の新たな相棒として開発されました。
ライジングサン4.0(No.5)では、完全なるノーグルーブになっています。
前方と後方に引き締まったような窪みをつけ、村松選手の「つまんで投げる」という要望に応えた作り。
ライジングサン3.0は癖が強く、投げる人を選びましたがコチラは割と誰でも投げられるような柔軟性を持たせています。
ブルーのカラーリングも素敵。ターゲットの得意とするダイヤモンドライクコーティングを施して鮮やかです。
そして、今回紹介したノーグルーブバレルの中で屈指の重量。
その重さ、22グラム…!ずっしりとしたノーグルーブバレルをお探しの人には是非。
【ジョーカードライバー】メテオラ
全長 | 45mm |
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重量 | 19g |
最大径 | 7.3mm |
材質 | タングステン90% |
ジョーカードライバーは「ノーグルーブバレルといえばJD!」そんな支持を得ています。
ノーグルーブバレルは、その滑りやすさから窪みをつけたりしてアプローチをかけますが、ジョーカードライバーはシンプルな形状が多いのが印象的。
素材にこだわっているから成せる技です。
ジョーカードライバーのオススメのノーグルーブバレルは「メテオラ」でしょう。
以前にジョーカードライバー営業の児玉さんにオススメを伺ったところ、勧められたのがメテオラでした。
絶妙な形状と手に吸い付くような素材のダブルパンチで驚くほど投げやすいバレルです。
重心も前重心、標準、後ろ重心と選べるのも嬉しい。
ハイエンドバレルなだけにお値段も張るので最高峰のノーグルーブバレルをお探しの方に。
【ターゲット】パイロ ゼロ
全長 | 39.5mm |
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重量 | 17g |
最大径 | 7.85mm |
材質 | タングステン90% |
日本を代表するダーツプロ「星野光正選手」のプロモデル。
星野選手は以前にノーグルーブバレルを使っていた時期があるみたいで「原点回帰」をコンセプトに発売されました。
発売当初は、今までのパイロシリーズとの違いからイロモノバレルとして敬遠されていたバレルなのですが「予想に反して投げやすい!」と評判のバレル。
全長は39.5mmとパイロシリーズ伝統の少し短め。アウトラインもパイロの歴史が詰まった伝統の形状。
パイロユーザーはもちろん、ショートサイズのノーグルーブバレルをお探しの方にどうぞ。
予言:ノーグルーブが流行る
個人的にはこれからノーグルーブが流行ると思っています。
というのも、昨今はストレートバレル時代全盛期です。
ストレートバレルが流行るなんて数年前には一体誰が予想したのでしょうか。
意外とダーツァーたちはシンプルなバレルを求めていると思うのです。
そうなるとカットも行き着く先は「ノーグルーブ」。
最終的にはストレート×ノーグルーブが流行るんじゃないかな〜なんて思っています。
楽しみですね〜。