国産成型フライトとして人気の高い「フィットフライト」。
独自規格のシャフトと組み合わせなくてはならなかったりと、微妙にとっつきにくいですよね。
今回はフィットフライト未経験者にも分かりやすいように詳しい情報と実際の使用感をレビューします!
フィットフライトの利点は?
フィットフライトは「コスモダーツ」が販売している成型フライトです。
国産の成型フライトということで日本でも愛用者多数。
日本の成型フライトは
が御三家というイメージですよね。
そんな御三家の一角「フィットフライト」は果たしてどんな利点があるのでしょうか。
公式サイトによるとフィットフライトのアピールポイントは4つ。
- キャップ型のプッシュイン方式
- フライトは確実に90度をキープ
- 選べるシャフト「スピン」と「ロック」
- 1000通りのセッティング
一つずつレビューを交えながら紹介していきます。
利点1.
キャップ型のプッシュイン方式
フィットフライトの一番の特徴とも言える「プッシュイン方式」。
専用のシャフトにはめるだけという超簡単な方式です。そのため、完全にオリジナル規格なのです。
フィットフライトを買ったら絶対にフィットフライト用の「フィットシャフト」を買わなくてはなりません。
初心者は勘違いしやすいので、覚えておいてください。
実は外れにくいフィットフライト
プッシュイン方式で心配になるのは外れやすさだと思います。
簡単に装着できる反面、外れやすそうですよね。
結論から言ってしまうとフィットフライトはかなり外れにくいです。
実験として3時間投げ込んだときはフライトが外れたのはたったの3回。
フライトが外れるストレスは皆無です。素晴らしい!
利点2.
フライトは確実に90度をキープ
成型フライトの一番のメリットとも言える、フライトのキープ力。
フィットフライトも非常に綺麗に90度に開きます。
フィットフライトはパリッとした硬めのフライトです。エルフライトよりも硬め。
例えるならチップスターをもう少し薄めにした感じでしょうか。
フライト全体のマット感もまさしくチップスター(笑)
硬めなので使っているうちに歪んでくるリスクも少ないですね。
フライト自体の耐久度はかなり高いです。
利点3.
選べるシャフト「ロック」と「スピン」
スピンシャフトとはフライトが回転できるように工夫されたシャフトです。
スピンシャフトにすることで、ダーツとダーツの接触時にフライトが回転し、フライトへのダメージを軽減することができます。他にもグルーピングに有利になるとか。
フィットフライトは専用のスピンシャフトが用意されていますので、気軽にスピンを体感できます。
逆にスピンが気になってしまう人もいるので、回転しない普通の「ロックシャフト」も用意があります。ここら辺の配慮はありがたい。
スピンシャフトの完成度は世界一
フィットのスピンタイプは完成度激高です。かなり滑らかに回ります。
色々なスピンシャフトを使ってきましたがダントツで滑らか。
ぐるぐるー。ずっと回していたい…。
利点4.
1000通りのセッティング
フィットフライトはとにかくセッテイングの豊富さが魅力的。
- シャフトの形状
- シャフトのタイプ(ロック・スピン)
- フライトの形状
- フライトの材質
などなどカスタマイズ性が他の成型フライトと比べてもトップクラス。
どうやら1000通りのセッティングがあるそう。
最も感心するのはシャフトの長さの豊富さです。
全8種類の長さが用意されているのです。
普通ならショート、ミドル、ロングと3種類ほどで片付けられてしまうシャフトの長さですが、まさかの8種類展開。逆に迷ってしまうレベル。
シャフトの長さによっても飛びは変わってくるので、こだわりたい人には非常に重宝しますね。
シンプルで初心者にもオススメ
カスタマイズ性が強いフィットですが、実は初心者にもオススメです。
フライト選びで一番の鬼門がリング系のアイテム。これが複雑で難しいんですよね。
一方のフィットフライトは
- フィットシャフト
- フィットフライト
この2種類のアイテムを用意するだけなので非常にシンプル。
種類が多く初心者に敬遠されがちですが、シンプルさで言ったらコンドルフライトの次に優秀です。
フィットフライトの欠点
さて、ここからはフィットフライトの欠点を紹介していきます。
実際に使ってみると色々と残念ポイントが出てきました。
欠点1.
フィットフライトは若干割高
フィットフライトで最も安価なセッティングは
- フィットフライト(ノーマル)
- フィットシャフトGEAR
です。無地のフライトにプラスチックシャフトの定番の組み合わせですね。
値段は約1300円。なんか少し高くないですか?
何が高いってシャフトですよ。
普通のプラスチック製なのに700円(税抜き)です。
オリジナル規格なので高くても買わなくてはならないのが辛いところ。
ぶっちゃけ高くても長持ちしてくれれば問題ありません。
しかし、実際は耐久度がイマイチです(以下参照)。
欠点2.
シャフトの耐久性に難あり
フィットフライトはシャフトの耐久性が良くありません。
シャフトとフライトの結合部からポキっと逝きやすいです。
実験では毎日2時間投げて8日で逝きました。
16時間ほどでぶっ壊れたことになります。ちょっと早い。※誤差はあります
落下時の衝撃で折れることが多いので、運が良かったらもっと長持ちするでしょうし、逆もまた然り。投げ方や使用バレルによっても左右されますので参考程度に。
フィットフライトの壊れ方はエグい
フィットの壊れ方の辛いところは、フライトの中にシャフトの折れた部分がハマったままの状態で壊れます。
つまりシャフトだけでなくフライトも買い換える必要があります。
一応、安全ピンなどで救出することができます。
そのため、フィットユーザーはダーツケースに絶対に安全ピンを入れる文化があるとか…。
耐久度を上げる方法
正直、プラスチック製のフィットシャフトに耐久度を期待してはいけません。
フィットフライトをお得に使いたいのだったら金属製のフィットシャフトがオススメです。
フィットシャフトは材質も豊富です。金属シャフトだと
- チタニウム
- ジュラルミン
が発売されています。
チタニウムはちょっと高すぎるので、ジュラルミンがオススメ。
4000円とシャフトとしてはかなり勇気のいる価格になってきますが、半永久的に使うことができます。
700円のプラシャフトを何度も買うよりも精神衛生的にも良いでしょう。
ちなみにカーボンシャフトはある意味博打です。
と言うのも、カーボンシャフトは人によって相性があるからです。
使う人が使うと長く使えますが、相性が悪いとプラスチック以上に折れます。あんまりオススメできない。
まとめ:フィットフライトを使うべき人
ストレスのなさ、使いやすさとしては非常に評価の高いフィットフライト。
私のフィットフライトの感想は「めちゃくちゃ使いやすいけど、コスパに難あり」です。
これらを踏まえた上でフィットフライトをオススメしたい人は
- 最高峰のスピンシャフトを使いたい人
- シャフトの長さを色々と試したい人
- カスタマイズを楽しみたい方
これらの条件に当てはまる人には良い成型フライトだと思います。