最強のダーツチップと名高く、ダーツ玄人からも指示を得ている「リップポイントシリーズ」。
その中でも最新のモデルが「プレミアムリップポイント」です。
しかし、ダーツ古参勢を見ていると、プレミアムよりも無印のリップポイントの方が人気が高いように思います。
ということで、今回はリップポイント一族の中でも人気の高い
- リップポイント(無印)
- プレミアムリップポイント
この2つのレビューと違いについて比較をしていきます。
これであなたもリップポイント博士に!
結局どちらがおすすめ?
まずは、プレミアムリップと無印リップの基礎的なスペックの差を見てみましょう。
チップ名 | 全長 | 重量 | 最大径 |
無印リップ | 24.8mm | 0.27g | 5.4mm |
プレミアムリップ | 24.52mm | 0.29g | 5.28mm |
数値だけ見ると、プレミアムリップの方が短くて細いと言えますが、形状や素材も異なっているので、使った感じでは大きな違いは感じません。
数値から見る単純なスペックには、ほとんど差はないと言えるでしょう。
それよりも、最近は無印リップポイントがどんどん売り場から消えていることをご存知でしょうか。
それもそのはず、実は無印リップはホワイトカラー以外は廃盤扱いになっているのです。
いまだに大きなダーツショップでは無印リップも様々なカラーが残っていますが、今後どんどん減っていくでしょうね。
しかし、一概にも新しいプレミアムリップが良い!という訳ではなく、無印リップにも優れたポイントがあります。
2つのチップの大きな違いを3つご紹介していきます。
刺さりやすさ・抜きやすさの違い
2つのチップは使い心地に大きな差があります。
詳しくは後述しますが、ざっくりまとめてしまうと
- 無印リップ→抜きやすさ重視
- プレミアムリップ→刺さりやすさ重視
このような特徴があります。
刺さりやすさと抜きやすさは表裏一体の関係なので、好みで選ぶと良いと思いますよ。
個人的にはサクッと抜ける無印リップが好みだったり。
価格の違い
2つの価格は以下の通り。
チップ名 | 価格 | 本数 | 1本あたりの価格 |
無印リップ | 500円 | 50本 | 10円/本 |
プレミアムリップ | 540円 | 30本 | 18円/本 |
無印リップの1本あたりの価格が10円なのに対して、プレミアムリップは1本あたり18円。
実に2倍近く価格に差があるんですね。
無印リップの10円/本は他メーカーを含めたチップ界でもかなり安い部類に入ります。
一方のプレミアムリップの18円/本は日本で流通しているチップの中でも最高峰の高級チップ。
単純な価格だけの比較では無印リップに軍配が上がります。
カラーナインナップ
最後の大きな違いは、カラーナインナップ。
もともとリップポイント一族は豊富なカラーラインナップが特徴でした。
しかし、前述した通り、無印リップはホワイトカラー以外が廃盤に。
まだダーツショップには残っていることが多いですが、今後はどんどん減っていくでしょう。
一方のプレミアムリップは、堂々の9色展開に加えてグラデーションカラーも存在しており、カラーラインナップはチップ界でも随一。
ダーツの楽しみの一つはマイダーツを自分好みにカスタマイズすることですよね。
チップは小さなパーツではありますが先端のパーツで目立つので、ダーツ全体のデザインに大きな影響を与えます。
オリジナルマイダーツを作り上げたい、という人はプレミアムリップを選ぶべし。
無印リップはどうしてホワイトだけなんだ。
せめてブラックも残しておいてほしかった…。
以上が無印リップとプレミアムリップの大きな違いの紹介でした。
ここからはさらに細かいマニアックにそれぞれの詳細レビューを行います。
プレミアムリップポイントをレビュー
次はプレミアムリップポイントを徹底的にレビューしていきたいと思います。
意匠取得のイボイボ加工
プレミアムリップポイントの最大の特徴は意匠の取得までしている先端のイボイボ加工です。
確かに、他のチップでは見かけることがないので、プレミアムを見分ける時は重宝します。
公式では「イボイボのおかげでどんなダーツボードでも弾かれにくくなる」とアピールしています。
実際に使ってみると確かに弾かれにくい。
正確には弾かれにくいというより、とにかく刺さりやすいと感じます。
セグメント交換が行われておらず、盤面ボロボロ、セグメントガバガバの荒れたダーツボードでもガッチリと刺さるのがプレミアムリップの最大のメリットと言えます。
チップ交換のタイミング目安にも
プレミアムリップを使っていると、イボイボが摩耗してすり減っていきます。
イボイボが摩耗すると弾かれやすくなってしまうので、交換時期です。
時々チップの先を触ってみてイボイボがまだ残っているか確認してみてください。
根本はカット加工
プレミアムリップポイントの根本にはカットが施されています。
カットの強度はあまり強くなく、指に突起が当たる程度です。
カットが施されていることにより、指の置き場が明確になります。
そのため、指先まで同じようにグリップができて再現性がアップ。
チップに指かけ派の方は一度試して欲しいです。
とにかく折れにくい絶対硬度
プレミアムリップポイントは全チップの中でも最高クラスの硬さを誇っています。
エルスタイルでは「絶対硬度」とアピールをしています。
ただし、チップは硬ければ硬いほど良いという単純なものではありません。
ダイヤモンドが欠けてしまうように、硬いだけだとパキッと折れたり、割れたりします。
ベストは「硬さ」と「柔軟性」を持っているチップです。
プレミアムリップポイントは硬いだけでなく、柔軟さも持ち合わせているので本当に折れにくいですよ。
折れるというより曲がる
プレミアムリップは折れるというよりも、抜き差しを繰り返すうちに曲がってダメになってしまうパターンが多いように思います。
通常のチップなら指でグイグイすることで曲がったチップは元に戻りますが、プレミアムリップは硬さゆえに、なかなか治らないのが難点です。
と言っても多少の歪みなら使えますし、折れにくいのはガチなので長く使えるチップと言えます。
弱点は抜きにくさ
プレミアムリップポイントは先端のイボイボ加工のおかげで、荒れたダーツボードにもしっかりと刺さる性能を持っています。
しかし、一方でガッチリと刺さりすぎて、抜きにくいという弱点もあります。
特におろし立てのプレミアムリップは抜くのにかなりの力が必要です。
セグメント交換がしっかりとされているボードにおろし立てのリップポイントを使うと手の皮が剥けるほど力をこめます笑
これが唯一の弱点?かな。
個人的には3ゲームくらい投げて、少しイボイボか緩くなったタイミングがベスト!
プレミアムリップポイントにショートサイズが登場!
2021年12月にプレミアムリップポイントにショートサイズがリリースされました。
ただ、短くなっただけかと思いきや、抜きやすさが大幅改善。
ショートサイズに抵抗がない方は一度使ってみるときっと満足できるはず!
無印リップポイントをレビュー
プレミアムリップの登場でめっきりと影が薄くなった無印リップ。
カラーラインナップもホワイト以外が消滅し、さぞかし肩身の狭い思いをしていることでしょう。
しかし、後継チップが発売されたのに完全廃盤にならないあたりが、無印リップのファンが多いことの証明になります。
エルスタイルの原点とも言える無印リップはやっぱり優れたチップ。詳細をレビューしていきます。
抜きやすい
個人的に無印リップで一番好きなところは、抜きやすさにあります。
無印リップはチップ界の中でも、高水準な抜きやすさを誇っているように思います。
秘密は先端の鏡面加工だそう。
プレミアムと違ってシンプルに仕上げられた先端のおかげで、おろし立てでもサクサク抜くことができます。
かと言って、弾かれやすいわけでもなくバランスが良い。
流石に荒れたダーツボードではプレミアムリップの刺さりやすさが光りますが、通常のダーツボードでは無印リップもストレスなく使うことができます。
使ってみた感覚としては、私が一押しするコンドルチップに似ています。
抜きやすさと刺さりやすさのバランスがよく、万人に勧められるチップです。
コスパの良さ
無印リップはチップ界の中でもコスパが良いモデルです。
1本あたり10円という価格は、平均価格12〜13円/本のチップ界で大きなメリットです。
また、安いだけでなく前述の通りストレスなく使える性能も持っているので、まさに「コスパ」という言葉が合うチップですね。
キュッと絞られたシンプル形状
無印リップはチップの中でも指折りのシンプルな形状です。
余計な装飾はなく、どんなダーツにも相性が良いです。
チップは前後で加工が変化しており、根本部分はマットな質感で指かけ派をサポートします。
先端部分はツルッとした鏡面加工で抜きやすさに一役買っています。
シンプルな中にもしっかりと工夫がされている点が素晴らしい。
ただし、根本部分がキュッと絞られたアウトラインは好みが分かれそう。
特に指かけ派はバレルとチップの間に落差を感じて、グリップが安定しないと感じる人もいるかもしれません。
指かけという点においてはプレミアムリップの方が好きだなぁ。
無印リップの弱点は?
無印リップには弱点という弱点がないように思います。
リーズナブルで抜きやすさと刺さりやすさのバランスが良い優れたチップです。
強いて弱点を挙げるとするならば、プレミアムリップに比べて柔らかめで曲がりやすいという点。
それでもストレスが溜まるほどではないので、そこまで気にする必要はありません。
実はプレミアムリップよりも無印リップの方がオールラウンドに使えるチップなのかもしれませんね。
ホワイト以外が廃盤になったのが一番の弱点かも。
まとめ:リップポイントあなたはどっち派?
以上、リップポイントでも人気が高いプレミアムリップと無印リップの比較と詳細レビューをお届けしました。 それぞれ向いている人はこんな感じ。
プレミアムリップポイントが向いている人
- 刺さりやすさを重視したい人
- チップ指かけ派
- ダーツのカスタマイズを楽しみたい人
無印リップポイントが向いている人
- コスパを重視する人
- 刺さりやすさと抜きやすさのバランスを重視する人
ぜひ参考にしてみてください!